“指示待ち社員”の本音に気づいていますか?-心理的安全性が、行動を変える鍵になる-

山田裕介

山田裕介

テーマ:心理的安全性、ストレングスファインダー、強み、才能



強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

「部下が動かない…人生経験のある40〜50代のあなたには、
もどかしさが募っているはず」

それは、部下が“やる気がない”わけではありません。


その背景にあるのは、

・「怒られたくない」
・「否定されたくない」という“心理的なブレーキ”です。

今回は、この“心理的安全性”がどれほど重要なのかに迫ります。
安心して話せる・チャレンジできる職場が実現すれば、
行動の質が変わり、組織の結果も変わります。

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ヌルい職場からの脱却方法

1、「指示待ち」ではなく「怯えている」だけ

上司から「どうすべきですか?」と頻繁に訪ねられる部下。

上司は「もっと自分で判断して動いてほしい」と思うものの、

部下にしてみれば…

  • 「何か言えば否定されるかもしれない」
  • 「小さなミスでも責められるかもしれない」

そんな恐れが、心に根を張り、行動を萎縮させているのです。


この状態では、どれほど能力があっても、やる気ある投稿をしていても、

本質的なパフォーマンスは発揮できません。

2、なぜ、成果より関係性(安心)が人を動かすのか?

成功循環モデル(MIT ダニエル・キム教授)では、

成果は「関係の質」から生まれ、その土台にあるのが「心理的安全性」です。

関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質
心理的安全性が確保されない場所では、
「思考停止(指示待ち)」→「行動停止」→「成果の停滞」
という悪循環が生まれます。


一方、安全な空気がある職場では、

  • 小さな声が生まれ
  • チャレンジが奨励され
  • アイデアが溢れてくる

好循環が生まれます。

3、心理的安全性のための3つの実践ポイント

ポイントリーダーの在り方
① 否定しない姿勢否定的な言葉や雰囲気を避ける。まずは受容から始める
② 自己開示「私も昔はこんな失敗をした」と経験を語る
③ 違いを見える化ストレングスファインダーを活用し、「価値観の違い」を可視化


ストレングスファインダーは、この違いを整理するツールです。

“違い”が“障壁”ではなく“機会”になるためのスタート地点となります。

※ストレングスファインダーとは?
米Gallup社が開発した診断ツール
全世界で3,000万人以上が実施しており、人材育成、組織開発に活用されている。
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4、実例:IT企業での心理的安全性向上

あるITチームでは、若手が会議で完全に沈黙
…
導入したのはストレングスファインダーによる相互理解セッションでした。

「話すと止められる…」と感じていた若手は、
対話で上司の意図が「早く成果を出してくれたから」であると知り、
安心感を得ました。


逆に上司は、
若手の慎重さがチームのリスクマネジメントに寄与していると再認識しました。

結果は…
若手の発言率は3倍以上に上昇。

「まず意見を出す」が当たり前になり、新企画が立ち上がるほどになりました。

5、まとめ

  1. 「指示待ち社員」の多くは、心理的安全性の欠如が原因
  2. 成果は行動から、その行動には思考、その思考には関係性が影響する
  3. 一番の軸は安心して失敗できる空気、そして心理的な安心を作るのはリーダー
  4. ストレングスファインダーは、その安心をつくるための強力な道具になる


“報連相・自律”が育つ組織にしたいあなたへ

株式会社ストレングスアスリードでは、

・「心理的安全性の土台づくり」
・「資質を活かす育成」
の一体型支援を行っています。

  • ストレングスファインダー・DiSC診断+解説ワークショップ
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【次回コラム】

なぜチームがバラバラになるのか?
-“共通の目標”が生み出す一体感-というテーマです。


“バラバラなチーム”が、“一枚岩”に変わるための
目標設定と共創のプロセスをご紹介します。

【前回のコラムはこちら】

管理職の“孤独”を終わらせるときが来た


お楽しみに

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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