【若手の人材育成】“意見を言わない若手”が話し出す職場のつくり方-声なき声を引き出す対話の工夫-

山田裕介

山田裕介

テーマ:人材育成、幹部育成、リーダー育成、モチベーションUP、やる気UP、ストレングスファインダー



強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

「若手に意見を聞いても、反応がない」

「“何でも言っていいよ”と言っても、誰も話さない」
そんな“静かな職場”に課題を感じていませんか?


実は、若手が発言しないのは
「やる気がないから」ではなく、

“言える空気”と“言える理由”がないからです。

今回は、「発言が少ない若手」に声を与える方法として、

ストレングスファインダーを活用した
“対話の仕掛け”と“関係性の設計”について解説します。

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【合わせて読みたいコラム】
仕組みだけでは組織は変わらない-“血の通った組織”のつくり方
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今回はその「関係性をどう作るか」にフォーカスしています。

1、「何を考えているのか分からない」若手が増えている?

  • 「特にないです」
  • 「言ってもいいんですか?」
  • 「別に不満とかは…」


若手との面談で、こんな受け答えをされた経験はありませんか?

彼らが話さないのは、怠慢でも無関心でもなく、
“話す前提が整っていない”からです。

2、発言しない理由は3つある

①【正解主義】

・「間違ったらどうしよう」
・「恥をかきたくない」


②【空気読みすぎ】


・「変なことを言って空気を壊したくない」


③【自己肯定感の低さ】


・「自分の意見なんて価値がないと思っている」

つまり、“言えない”のではなく、
“言わない方が安全”と感じているのです。

3、「安全に話せる空気」をどう作るか?

ここで必要なのが、「関係性の質を上げる」こと。
具体的には:

  • 結論を求めず、「考えていること」を受け止める
  • 何を言っても「まず受け止める」ルールをチームで共有する
  • 小さな発言でも「価値を言語化」してフィードバックする


「話すこと自体に意味がある」と感じられたとき、
若手は初めて口を開きます。

4、資質別:話さない若手に多いタイプと関わり方

以下は、発言が控えめになりやすい資質と、その活かし方です。

資質特性上司の関わり方
適応性周囲に合わせすぎて自己主張しない「君はどう思う?」と1対1でじっくり聴く
原点思考過去の事例や経緯を重視する「これまでどうだったか知ってる?」と背景から引き出す
慎重さ発言前にリスクを慎重に見極める「意見としてだから、気軽に教えて」とリスクを和らげる
成長促進周囲の成長支援に意識が向いて自己表現が弱くなる「あなた自身の考えもぜひ聞かせて」と主語を変えて問う


“声の小さな資質”こそ、
職場の安定や支援の土台になっていることが多いのです。

5、“話すこと”より、“話したくなる関係”を育てる

ある企業では、ストレングスファインダーを活用した
対話セッションを定期的に導入。

  • 上司が「自分の資質と弱み」も率直に開示
  • 若手に「この資質、どう思った?」と問いかけ
  • 感じたことを言語化する機会を設けた


結果として、「正解を言う場」ではなく
「自分の視点を持つ場」へと空気が変化し、

以前よりも若手からの発言が倍以上に増えたとのことでした。

6、若手が話さないのではなく、“話せる設計”がないだけ

職場に沈黙が多いのは、若手のせいではありません。

  • 発言が評価される風土か?
  • 多様な視点が歓迎されているか?
  • 正解探しではなく、考える過程が大切にされているか?


これらの問いに「はい」と答えられる職場は、

若手が自然に言葉を発するようになります。

7、まとめ

「若手が何も言わない」のではなく、

「今の環境では言わない方が安全」と感じているだけ。

  1. まずは“話してもいい”関係性を育てる
  2. 資質に応じた声の引き出し方を工夫する
  3. 「話すこと=価値」だと伝えるフィードバックを意識する


ストレングスファインダーは、その第一歩を支える“対話の地図”になります。

ご相談・導入のご案内

株式会社ストレングスアスリードでは、

ストレングスファインダーを活用した
「対話の仕組みづくり支援」や、

若手の声を引き出すマネジメント研修
を提供しています。

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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