“働きやすさ”と“成果”は両立できるのか──その鍵は“関係性の質”

山田裕介

山田裕介

テーマ:自律・自走型組織、組織開発・変革、ストレングスコーチング、コーチング、ストレングスファインダー



強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
「うちは働きやすいけど、成果が出ていない」
「成果を追うと、職場がギスギスする…」

このように、“働きやすさ”と“成果”の両立に
悩んでいる経営者・管理職は少なくありません。


果たして、この2つはトレードオフの関係なのでしょうか?

実は、両立の鍵は“関係性の質”にあります。
今回は、ストレングスファインダーを活用して、

心理的安全性と生産性を同時に高める組織づくりのヒントをお届けします。

※ストレングスファインダーとは?
米Gallup社が開発した診断ツール
全世界で3,000万人以上が実施しており、人材育成、組織開発に活用されている。
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【合わせて読みたいコラム】
“違いを面倒に感じる職場”を変えるには?-多様性を力に変える関係づくり-
前回は「違いを受け入れ合う文化」について解説しました。
今回は“心理的安全性と成果の共存”に焦点を当てます。

1、なぜ“働きやすい”だけでは成果が出ないのか?

近年、「心理的安全性」「ウェルビーイング」といった言葉が広まり、

“働きやすさ”を重視する企業が増えています。
しかし──

  • ミスに寛容すぎて、改善が進まない
  • 意見を尊重しすぎて、決断が遅れる
  • 和気あいあいとしているが、進捗が見えない


こうした状態に陥ると、
働きやすさはあっても
「成果につながらない職場」になってしまいます。

2、一方、“成果主義”だけでは続かない

逆に、「数字を出せ」「早くしろ」と成果ばかりを追求すると、

  • ミスを隠す文化ができる
  • 発言が萎縮する
  • 離職率が上がる


結果として、一時的な成果は出ても、
持続性のあるチームにはなりません。

つまり、必要なのは“どちらか”ではなく、

働きやすさと成果の“バランス設計”なのです。

3、鍵は「関係性の質」にある

ボストン・コンサルティング・グループなどの調査でも、

「働きやすさ(心理的安全性)」と「成果」は、

“関係性の質”が整うことで両立可能であることが示されています。
具体的には:

  1. 本音が言える
  2. お互いを認め合っている
  3. 強みや貢献に気づき、伝え合える


このような“人間関係の信頼関係”があるとき、

チームは成果に向かって自然と動き出すのです。

4、ストレングスファインダーで“関係性”を構築する

ストレングスファインダーは、

「違いを見える化し、受け止める土壌」を育てるツールです。

たとえば──

  • 「慎重さ」が強い人が、リスク回避の視点で貢献できる
  • 「社交性」がある人が、チーム内の空気づくりで活躍できる
  • 「内省」が強い人が、方針の深掘りや裏付けで支える


こうして「この人は、こういう貢献をしている」と認識し合えると、

“感謝と信頼”が自然と生まれ、
心理的安全性と成果志向が両立する関係性へと変わっていきます。

5、事例:働きやすさと成果の両立を実現した製造業の現場

ある地方の製造業では、現場リーダー層の離職が続いていました。

要因は、「成果ばかりを求められて、誰にも相談できない孤独」でした。

そこで、ストレングスファインダーによる資質の共有と、

1on1対話の導入、強みをもとにした役割再編成を行った結果──

  • * 「相談してもいい空気」が生まれ
  • * 「自分の強みを活かしていいんだ」と自己肯定感が向上し
  • * 改善提案や新しい取り組みが増加
  • * 離職率が劇的に改善


「人が辞めない職場=成果が出る職場」へと変化したのです。

6、まとめ

“働きやすい職場”と“成果が出る職場”は、両立できます。


そのカギは、メンバー同士の「関係性の質」を高めること。

  • 心理的安全性を高める仕組み
  • 強みで認め合う文化
  • 認知・尊重・対話を日常にする関係性


これらを整えることで、

“安心して挑戦できるチーム”が、自然と成果を生み出していきます。

ご相談・導入のご案内

株式会社ストレングスアスリードでは、

ストレングスファインダーを活用した
「心理的安全性×成果マネジメント支援」や、

「強みを軸とした関係性構築プログラム」
を提供しています。

【「働きやすさと成果の両立に悩んでいる」「もっとチームを動かしたい」方はこちらから】
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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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