【強みを活かす組織の作り方】“強み”をチームで活かすには?──成果が出る“役割設計”の視点

山田裕介

山田裕介

テーマ:自律・自走型組織、組織開発・変革、ストレングスコーチング、コーチング、ストレングスファインダー

強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

「個人の強みはわかった。でも、チーム全体としてどう活かせばいいのか分からない」
「人によって得意なことが違うのは分かるけど、組織で動かすにはどうすればいい?」

そんなお悩みを持つリーダーや管理職の方へ。
今回は、“個の強み”を“チームの力”に変えていくための、

役割設計・組織づくりの視点と、ストレングスファインダーを
活かした実践的な活用方法をご紹介します。

【合わせて読みたいコラム】
“強み”を知っているのに活かせない-その理由とマネジメントのヒント
個の強みをどう動かすか、にフォーカスした前回とセットで読むと効果的です。

1、強みは「個人の特性」で終わらせない

ストレングスファインダーは、
個々の才能や行動特性を明らかにしてくれるツールですが、

「全員が自己理解を深めても、チームがバラバラに見える」
と感じる現場もあります。

なぜか?
それは、チームとしての“強みの活かし方”が設計されていないからです。

2、チームで成果を出すには、“役割”がカギ

チーム全体の強みを活かすには、以下の要素が必要です

  1. 個人の強みを見える化する
  2. 強みに合った役割・得意領域を定める
  3. チームで共有し、補完し合う文化をつくる

たとえば──

  • 「未来志向」のメンバーは、ビジョン提案や企画を担う
  • 「慎重さ」や「分析思考」のメンバーは、リスク管理や品質チェックに配置
  • 「社交性」や「コミュニケーション」は、関係構築や外部対応に強みを発揮


このように、“人に合わせて仕事を割り振る”設計が、
成果を引き出します。

3、「均等な仕事の配分」ではなく「強みの発揮」で考える

よくある間違いは、「誰にでも同じように仕事を振る」こと。

これは一見フェアに見えて、実は効率を大きく損ねます。

強みをベースに役割を調整すると──

  • 苦手な仕事に無理やり取り組む → 時間も負担も倍増
  • 得意なことを任される → モチベーションも成果も上がる


たとえば、
・「アレンジ」資質を持つ人が複数案件の同時進行を調整したり、

・「公平性」資質の人が評価・ルール設計を担ったりすると、

仕事の質もスピードも向上します。

4、チームで強みを共有すると、支え合いが生まれる

ストレングスファインダーを導入したあるチームでは、

強みを壁に貼り出し、以下のような声かけが自然と生まれるようになりました。

「この進め方、不安だから“慎重さ”ある〇〇さんにチェックお願いしてもいい?」
「そろそろ雰囲気が重いね、“ポジティブ”の〇〇くん、一言お願い!」
「“最上志向”の〇〇さん、どこをレベルアップすればいいかアイデアくれる?」
こうして、“頼ることが自然”なチーム文化が育っていったのです。

5、まず始めるなら「強みマップ」から

実践の第一歩としておすすめなのが、チームの「強みマップ」づくり。

  1. 各メンバーのTop5資質を一覧にする
  2. どのような仕事が向いているか、チームで話し合う
  3. 強みの偏りや不足をチームで把握する
  4. 自然に「この仕事ならこの人に相談しよう」が生まれる


このマップは、単なる表ではなく、
チームの“対話ツール”になります。

6、まとめ

強みは、1人で抱えていても活かしきれません。

チームで共有し、補い合ってこそ、本当の価値を発揮します。

  • 均等配分ではなく、「強みベース」の役割設計へ
  • 声かけや相談が自然に起きる関係性づくりへ
  • “チームの強み”を見える化することで、組織が動き出します


チームで強みを活かす仕組みづくり、今こそ始めてみませんか?

ご相談・導入のご案内

株式会社ストレングスアスリードでは、

ストレングスファインダーを活用した
「チーム強みマップ設計」や「役割設計支援プログラム」
を提供しています。

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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