【経営者・人事担当者必見】なぜ“やる気のある社員”から辞めていくのか? -経営者が気づいていない本当の離職理由-
強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
・「ちょっと注意しただけで黙ってしまう」
・「反応がないから、届いてるのか分からない」
そんな“指摘すると黙る部下”に、どう接すればよいのでしょうか?
厳しく言えば萎縮させてしまい、優しくすれば響かない
そのジレンマに悩む上司は多いものです。
今回は、沈黙の裏にある部下の心理と、
ストレングスファインダーを活かした“伝え方の工夫”についてお届けします。
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1、指摘したときの「沈黙」が怖い
部下に指摘したとき、何も言わずに黙ってしまう
上司にとっては、「聞いているのか?」「納得しているのか?」「怒っているのか?」
と不安になる瞬間です。
しかし、この沈黙の裏には、さまざまな感情や思考が隠れています。
- 「責められた」と感じている
- 「どう返したらいいかわからない」
- 「感情を整理する時間が必要」
- 「自分を否定された気がする」
つまり、“黙っている=反抗している”のではないのです。
2、資質で見る“沈黙の理由”
ストレングスファインダーの視点から見ると、
“沈黙しやすい”資質を持つ部下には共通の傾向があります。
たとえば:
調和性:対立や衝突を極端に避ける傾向
内省:自分の中で考えてからでないと言語化できない
慎重さ:間違ったことを言うのを恐れて、様子を見る
共感性:相手の感情に圧倒され、言葉が出なくなる
このような資質の部下に対しては、
“問い詰める姿勢”よりも、“余白を与える関わり”が求められます。
3、沈黙を責めず、“見守る言葉”を
指摘の場面で最も大切なのは、「沈黙してもいい空気」をつくることです。
たとえば:
- 「すぐに答えなくて大丈夫。少し考えてみて」
- 「この話はあとで改めてでもいいから、今感じたことがあれば教えて」
- 「ちょっと時間を置いて整理できたら、また教えてくれる?」
このような言葉を添えるだけで、部下は「責められていない」と安心し、
後から自分の言葉で返してくれるようになります。
4、 “伝え方”をカスタマイズする
| 資質 | NGな伝え方 | 有効な伝え方 |
| 調和性 | 強い言い方、怒り口調 | 穏やかな口調で、感謝を添える |
| 内省 | 即答を求める | 考える時間を与える |
| 慎重さ | 「とにかくやってみて」 | 進め方を丁寧に伝える |
| 共感性 | 感情的な圧力 | 理解と共感をベースに伝える |
部下の資質に合わせて、伝え方を調整すると伝わり方が格段に変わります。
「伝えたつもり」が「伝わらない理由」は、
相手の資質に合っていない伝え方をしているからかもしれません。
5、指摘ではなく“信頼ベースの対話”へ
ある企業の上司は、部下に指摘する前にこう言葉を添えるようにしました。
「君の成長を願って伝えてるよ」
「君のことを信じているから、期待を込めて話すね」
この“信頼ベースの一言”があるだけで、
部下の受け取り方が柔らかくなり、沈黙の時間が短くなったそうです。
6、まとめ
沈黙する部下に「なぜ何も言わないんだ」と追い詰めてしまえば、
さらに深い沈黙へと閉じこもってしまいます。
大切なのは:
- 沈黙の裏にある心理に気づくこと
- 資質に合わせて“伝え方”を選ぶこと
- 指摘よりも“信頼を前提にした関わり”を心がけること
「伝わる」には、時間と工夫が必要です。
“言葉が出る環境”をつくることが、上司の大切な仕事です。
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