【Z世代とのコミュニケーション】“最近の若手は…”と言いたくなったら読む話-職場に潜む“ズレ”の正体-

山田裕介

山田裕介

テーマ:自律・自走型組織、組織開発・変革、ストレングスコーチング、コーチング、ストレングスファインダー


強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

・「最近の若手は、打たれ弱い」

・「何を考えているのか分からない」

・「昔はもっと根性があったのに…」
そう感じたことはありませんか?

でも、若手社員が変わったのではありません。


“時代が変わり、価値観が変わった”のです。


そして、その変化に対応できる組織だけが、
人を育て、定着させることができるようになっています。

今回は、若手との“ズレ”の正体に迫りながら、

世代間ギャップを乗り越えるヒントと、
強みを活かした関係づくりの第一歩をご紹介します。

【合わせて読みたい過去コラム】
「“できる人”ほど育成がうまくいかない──幹部が育たない組織の落とし穴」
若手だけでなく、「中間層が育たない問題」にもつながる視点を補強できます。

1、若手が「分からない存在」になった時代

最近、30代以上の管理職や経営者の方から、
こんな声をよく聞きます。
・「何を考えているか分からない」
・「怒るとすぐ落ち込む」
・「すぐ辞めたがる」
かつては「3年は我慢するのが当たり前」だった時代。


今は「嫌だと思ったら、早く見切る」ことが
合理的という考え方も一般的です。

でも、この違いは“忍耐力”の差ではありません。

価値観と育ってきた背景
の違いなのです。

2、世代間ギャップの正体は「価値観の優先順位」

たとえば──
・昭和〜平成前半世代は「努力」「責任」「長期貢献」が尊ばれた
・Z世代(若手)は「自己実現」「居心地」「意味づけ」が重要

つまり、「いい会社」と思う基準が、まったく異なるのです。
Z世代はこんな環境で育ちました:

  • 常に選択肢がある
  • SNSで評価され、見られることに敏感
  • 学校や家庭では“個性を大切に”と言われてきた

それを考慮せずに、

「うちのやり方に合わせろ」と押しつけるだけでは、
心が離れてしまいます。

3、若手が“動かない”のではなく、“動けない”理由

・「指示を出しても動かない」

・「意欲があるのか分からない」

そんな時は、こう問い直してみてください。
・“どう動いていいか”が分かる状態か?

・“動いても否定されない”と信じられる状態か?

この2つが揃っていなければ、
社員は「動かない」のではなく、「動けない」のです。

4、世代間ギャップを越える鍵は、「強みの違い」に目を向けるこ

人は、自分と違う行動や考え方に、

・「理解できない」
・「なぜそうなる?」
と反応しがちです。

でも、その違いを「個性」ではなく
「強み」として理解できたらどうでしょうか?

たとえば:
・アイデアばかり出して形にできない人
  → 着想の強み
・空気を読みすぎて動かない人
 → 慎重さの強み
・周囲に共感して優柔不断に見える人
 → 調和性の強み

ストレングスファインダーでは、
こうした“違い”を資質という共通言語で見える化します。

すると、「この子はダメだ」ではなく、

「この強みを活かせる環境が必要なんだな」
と視点が変わるのです。

5、【事例紹介】「若手が続かない」製造業の会社が変わった理由

実際に私たちが支援したある製造業の企業では、

若手社員の離職率が高く、3年以内で7割が辞める状況が続いていました。

管理職の方は口をそろえて言っていました。
・「最近の若い子は打たれ弱くて…」

・「もっとガツガツしてほしいんですよね」

そこでまず取り組んだのは、
お互いの強みを見える化すること。


管理職と若手がそれぞれストレングスファインダーを受け、
対話を通じて「違い」を理解し合う機会を設けました。

すると、管理職はこう変化しました。
・「あいつらは根性がないんじゃない。“考え方”が違っただけだった」

・「理解しようとすれば、ちゃんと応えてくれる」

若手の方も、
・「初めて“ちゃんと見てくれてる”と感じた」

・「あの時間があったから、今もここで頑張れている」
と、継続意欲が高まったという声が多数。

実際に、取り組みから1年で離職率は大幅に削減。

今では若手社員が自主的に意見を出す文化が育ち始めています。

6、まとめ:違いは、分断ではなく“力”になる

世代間ギャップは、避けられない問題ではありません。

お互いの違いを「強み」として認識し合えば、
それは“チームの可能性”に変わるのです。

若手社員の価値観を受け入れ、活かすことで、

彼らは“自ら考えて動く存在”になります。

その第一歩は、「対話」と「強みの見える化」から。

7、自社でも導入してみたい方へ

株式会社ストレングスアスリードでは、

ストレングスファインダーを活用した
「世代を越えた相互理解」の支援を行っています。
・社内で若手がなかなか育たない
・定着率を上げたい
・世代間のコミュニケーションギャップを埋めたい

そんなお悩みがあれば、まずは無料相談へ。
【お問い合わせはこちら】

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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