【組織変革事例】“全部社長がやらないといけない会社”からの脱却──指示ゼロで動き出したチームの実例

自分の才能をフルに発揮して
イキイキ働く人・組織を共創する
組織変革・ストレングスリーダー育成の専門家
山田裕介です。
「主体的に動ける社員が辞めてしまう…」
そんな状況に悩む経営者は少なくありません。
実は、この問題の本質は「社員の意欲」ではなく、
「組織が変革できていないこと」にあります。
成長意欲の高い社員ほど、挑戦できる環境を求めます。
しかし、組織が変わらず、古い体制が残り続けると、
彼らのモチベーションは低下し、離職につながるのです。
本コラムでは、なぜ変革しない組織から優秀な人材が流出するのか、
そして経営者が今すぐ取り組むべき組織変革のポイントを解説します。
1、なぜ、優秀な社員ほど辞めていくのか?
① 成長意欲の高い社員は「変化のない組織」に耐えられない
主体的に動ける社員は、現状維持を望みません。
彼らが求めるのは、「自分が成長できる環境」や「チャレンジできる場」 です。
しかし、組織が変わらず、やるべき仕事がルーチン化してしまうと、彼らはこう感じ始めます。
・「この会社では、自分の成長が止まってしまうのでは?」
・「もっと挑戦できる環境が他にあるのでは?」
この不安が積み重なると、成長意欲の高い社員ほど、会社に見切りをつけてしまうのです。
② 「変わらない組織」に対する不満が蓄積する
変革の進まない組織では、「上が決めたルールに従うだけの文化」 が根付きやすくなります。
・新しいアイデアを提案しても、却下される
・意思決定が遅く、スピード感がない
・評価基準が曖昧で、努力が正しく評価されない
このような環境では、
優秀な社員ほど「この会社では自分の能力が発揮できない」と感じ、離れていく のです。
③ 残るのは「指示待ち社員」ばかりになる
「辞めていくのは仕方ない」と考えている経営者もいるかもしれません。
しかし、危機感を持つべきなのは、成長意欲の高い人ほど辞めていき、
指示待ちの社員だけが残る組織になってしまうこと です。
- 主体的に動ける人が減ると、組織の活力が失われる
- イノベーションが生まれず、競争力が低下する
- 経営層だけが頑張り続け、疲弊する
この状態が続けば、企業の成長は止まり、いずれ衰退する ことは明らかです。
2、経営者が今すぐ取り組むべき「組織変革」の3つのポイント
① 意思決定のスピードを上げる
変化のスピードが速い現代において、「決められない組織」は致命的 です。意思決定が遅いと、社員は「どうせ何を提案しても無駄だ」と諦め、主体性を失っていきます。
具体的な取り組み
・「上が決める文化」から「現場が判断できる文化」にシフトする
・権限を分散し、社員が意思決定できる機会を増やす
・「失敗を許容する環境」を整え、挑戦しやすくする
例:「新しい提案は、リーダーの判断で実行してOKにする」
社員が自由にチャレンジできる環境を整えることが、組織の活性化につながります。
② 「成長機会」を増やし、社員の意欲を引き出す
成長意欲の高い社員は、「自分が成長できるかどうか」を重視しています。
具体的な取り組み
・社内研修・コーチングの充実
→ 学びの機会を増やし、社員のスキルアップを促進
・ジョブローテーションの導入
→ さまざまな経験を積める環境を提供
・メンター制度の活用
→ 先輩社員が若手を育成し、成長のサポートを行う
例:「希望すれば、異なる部署の業務にチャレンジできる制度を導入」
「この会社で成長し続けられる」と思える環境を提供することが、優秀な人材の定着につながります。
③ 組織のビジョンを社員と共有し、共感を生む
変革を進めるには、社員が「この会社の未来に共感できるかどうか」が重要 です。
具体的な取り組み
・経営ビジョンを明確にし、社員と共有する
・「会社の成長と、個人の成長がリンクする」仕組みをつくる
・定期的な対話の場を設け、社員の意見を取り入れる
例:「3年後に目指す組織像を社員と一緒に考えるワークショップを開催」
社員が「この会社の未来を一緒につくりたい」と思える環境を整えることが、
組織変革の鍵になります。
3、まとめ:「変革できる組織」が、優秀な人材を引き寄せる
変革しない組織の未来
・成長意欲の高い社員ほど辞めていく
・指示待ちの社員ばかりが残り、組織の活力が失われる
・新しいアイデアが生まれず、競争力が低下する
変革する組織の未来
・優秀な人材が定着し、主体的に動く組織ができる
・イノベーションが生まれ、企業の成長スピードが加速する
・経営層の負担が軽減され、組織全体で成果を上げられる
企業の未来を決めるのは、「変革できるかどうか」です。
あなたの会社も、優秀な社員が辞めない組織づくりに向けて、
今すぐ一歩踏み出しませんか?
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まずは、お気軽にご連絡ください。



