【組織変革】「危機感で社員を動かすのはもう限界!」-変革を楽しむ組織が未来を創る-

山田裕介

山田裕介

テーマ:自律・自走型組織、組織開発・変革、ストレングスコーチング、コーチング、ストレングスファインダー


強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
「このままだと会社が潰れるぞ!」
「競争に勝たなければ生き残れない!」
こんな危機感を煽るマネジメントで、社員を動かし続けていませんか?

確かに、一時的な変化を生み出すには有効かもしれません。
しかし、恐怖に基づく行動は長続きせず、創造性や主体性を奪うのです。

これからの時代、求められるのは「変革を楽しむ文化」。
危機感ではなく、ワクワクする未来を描く組織こそ、変化を続けられる組織なのです。

本コラムでは、変革を楽しむ組織をつくる方法を解説します。

本コラムでは、社員の声を力に変え、組織を前進させるための方法を解説します。
【組織変革事例】

1、「危機感で動かす組織」の限界

① 危機感は一時的なエネルギーしか生まない

「このままだとヤバいぞ!」と煽られると、
人は一時的に行動を変えます。

しかし、危機感に駆られての行動は、長続きしないのが現実です。

危機感マネジメントのデメリット

×モチベーションが下がる
 → 常に不安を感じると、精神的に疲弊する

×短期的な対応に終始する
 → 目の前の問題に対処するだけで、長期的な成長につながらない

×創造性が失われる
 → 「どうすれば生き残れるか?」ばかり考え、
   チャレンジやイノベーションが生まれにくい

② 恐怖ベースの組織は、自律性が育たない

危機感を煽るマネジメントでは、
社員は「自分から動く」のではなく、「言われたから動く」状態になりがちです。

恐怖ベースの組織が陥る悪循環

・社員が指示待ちになる
 → 「言われたことをやればいい」と思考停止に
・ 変革がリーダー依存になる
 → 上層部が動かない限り、何も変わらない組織に
・長期的な成長が見込めない
 → 変化に対応する「柔軟な組織文化」が生まれない

このような状態では、いずれ組織の活力が失われ、
結果的に「本当の危機」に直面してしまうのです。

2、「変革を楽しむ組織」が未来を創る

では、危機感ではなく、どうすれば社員が自ら
変革を楽しみながら行動できる組織になるのでしょうか?

① 変化をポジティブに捉える文化をつくる

変革を楽しむ組織では、「変わらなければならない」ではなく、
「変わることが楽しい」と感じられる環境を整えています。

具体的な取り組み

・小さな変化をポジティブに評価する
 → 「変えたこと」自体を称賛し、成功体験を積ませる

・挑戦を歓迎する風土をつくる
 → 「失敗OK!まずはやってみよう」の文化を育む

・社員のアイデアを活かす
 → ボトムアップの提案を積極的に採用し、変化の主体を社員に!

例:「〇〇さんのアイデアで業務フローを改善!こういう提案をどんどん歓迎します!」

こうした声かけが、社員の「変化に対する前向きな意識」を引き出します。

② 目的を共有し、ワクワクする未来を描く

危機感で動かす組織は、「やらなければならない」と義務感で動きますが、
変革を楽しむ組織は、「こうなりたい!」というワクワクするビジョンに向かって動くのです。

具体的な取り組み

・経営ビジョンを社員と一緒につくる
 → 未来像を共有し、「自分たちが創る」という意識を醸成

・成功イメージを具体的に伝える
 → 「変わることでこんな未来が実現できる!」とポジティブな変化を示す

・社員の成長とリンクさせる
 → 「変革が自分の成長につながる」と感じられるようにする
例:「今の仕事を変えることで、もっとクリエイティブに働ける未来をつくろう!」

危機感で動かすのではなく、ワクワクするビジョンを示すことで、社員の行動が変わります。

③ 変化を日常にする「小さな成功」を積み重ねる

「変革」と聞くと、大きな改革をイメージしがちですが、
重要なのは日々の小さな改善を積み重ねることです。

具体的な取り組み

・1%の改善を積み重ねる文化をつくる
 → 「昨日より今日、今日より明日が少し良くなる」ことを大事にする

・成功事例をすぐに共有する
 → 小さな変化でも、社内で称賛し、広める

・変化のハードルを下げる → 「まず試す」ことを当たり前にする

例:「毎朝のミーティングで、昨日のちょっとした改善をシェアしよう!」

このように、変化を「特別なもの」ではなく、「日常の一部」にすることで、
組織は自走的に変革を続けるようになります。

3、まとめ:「変革を楽しむ組織」が最強の組織

もう、こんなマネジメントはやめよう
・「このままだと会社がダメになるぞ!」と危機感で煽る

・変化を「社長や上層部の仕事」として社員が受け身になる

・「大きな改革」ばかりに目を向け、日々の小さな変化を軽視する
これからの組織に必要なこと
・変化をポジティブに捉え、楽しめる文化をつくる

・ワクワクする未来を社員と共有し、「やらされ感」をなくす

・小さな改善を積み重ね、「変わること」を日常にする

「危機感」ではなく、「成長する楽しさ」を原動力にすることで、
社員が主体的に動き、持続的に進化する組織が生まれます。

あなたの会社も、「変革を楽しむ組織」へとシフトしませんか?

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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