「社長がいないと回らない会社」から脱却せよ! -会社の未来を支える「自走する組織」のつくり方-

山田裕介

山田裕介

テーマ:理念浸透、定着率UP、採用率UP、離職防止、ストレングスファインダー


「社長がいないと仕事が進まない…」
こんな状況に心当たりはありませんか?

会社のあらゆる決断を社長が下し、
社員が指示待ちになっている状態は、
組織の成長を妨げる大きなリスクです。

社長がいなくても回る「自走する組織」をつくることが、
企業の持続的な成長につながります。

本コラムでは、社長依存から脱却し、
社員が主体的に動く組織をつくるためのポイントを解説します。

1、「社長がいないと回らない会社」が抱える3つのリスク

① 社長の負担が増大し、意思決定が遅れる

社長がすべての判断を下す仕組みでは、
業務が集中しすぎて意思決定が遅れます。

  • 社長がいないと業務が止まる
  • 現場の判断スピードが遅くなる

  • 社長自身の負担が増え、疲弊する


これでは、会社の成長にブレーキがかかるのは当然です。

② 社員の主体性が育たず、指示待ち文化が根付く

「社長の指示がないと動けない」
「上の判断を待つしかない」という組織では、
社員が自ら考え行動する機会が失われます。

  • 新しいアイデアや改善策が生まれにくい
  • 社員の成長スピードが遅れる
  • 変化に対応できない組織になってしまう


社員が指示待ちになればなるほど、
社長の負担はさらに増し、悪循環に陥ります。

③ 会社の将来が不安定になる

社長がすべてを背負う状態では、「社長がいなくなったら会社が崩壊する」
という最悪のシナリオを招く可能性があります。

  • 後継者育成が進まない
  • 事業承継が困難になる
  • 優秀な社員が離職し、組織の力が低下する


企業の存続には、社長依存からの脱却が不可欠なのです。

2、社長がいなくても回る「自走する組織」のつくり方

① 意思決定の権限を分散させる

すべての判断を社長が行うのではなく、権限を委譲し、
社員が自ら考え決断できる仕組みをつくる ことが大切です。

具体的な取り組み

  • 意思決定のルールを明確化する(どのレベルの決定を誰が行うか)
  • リーダー層に業務を任せ、責任を持たせる

  • 社長は「最終判断者」ではなく、「方向性を示す人」になる

例:「顧客対応の最終判断は現場リーダーに任せる」

  現場で即決できる体制を整えれば、業務のスピードが向上します。

② 社員の主体性を引き出す文化をつくる

「考える力」を養わなければ、組織はいつまでも社長に依存し続けます。

具体的な取り組み

  • 定期的に社員とビジョンを共有する(経営の方向性を理解させる)
  • 失敗を許容し、自ら判断する経験を積ませる

  • 「どうしたらいいですか?」ではなく、「どうしたい?」と問いかける


例:「この課題を解決する方法を考えて、来週の会議で提案してほしい」
  
社員自身が意思決定に関与する機会を増やすことが重要です。

③ 組織の「役割分担」を最適化する

社長がすべてを担うのではなく、適切に役割を分担し、
組織全体で支え合う仕組みを構築することが必要です。

具体的な取り組み

  • 各部署・チームのリーダーを明確にする

  • 社員の強みを活かした役割分担を行う(ストレングスファインダーを活用)
業務プロセスを標準化し、属人化を防ぐ


例:「営業プロセスをマニュアル化し、新人でも対応できる仕組みを整える」

  業務が標準化されることで、誰が担当してもスムーズに進む組織になります。

3、「社長がいなくても回る会社」に変わるとどうなるか

  • 社長の負担が軽減し、戦略的な仕事に集中できる
  • 社員が主体的に動くことで、組織の成長スピードが加速する
  • 会社が長期的に安定し、事業承継もスムーズに進む


最も重要なのは、
「会社の未来を支えるのは社員である」という意識を育むこと です。

4、まとめ:「社長がいなくても回る会社」は、強い会社である

「社長がいないと回らない会社」は、
一見すると社長の力が強い会社のように思えますが、
実は大きなリスクを抱えた脆い組織 です。

強い組織をつくる3つのポイント
1. 意思決定の権限を分散し、社員が自ら考える機会を増やす
2. 社員の主体性を引き出す文化をつくり、判断力を鍛える
3. 組織の役割分担を最適化し、業務を標準化する

社長がいなくても機能する組織は、社員一人ひとりが主体的に動き、
持続的に成長する「強い会社」 です。

あなたの会社は、社長がいなくても回る組織になっていますか?

今こそ、「自走する組織」 を目指し、未来に向けた改革を始めてみませんか?

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Mybestpro Members

山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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