「強みを活かすリーダー」と「弱みを指導するリーダー」、成果が出るのはどっち?
ストレングス(強み)を活かしたリーダー育成の重要性

山田裕介

山田裕介

テーマ:人材育成、幹部育成、リーダー育成、モチベーションUP、やる気UP、ストレングスファインダー


あなたの上司が、あなたの強みを活かして成長を後押しする人と、
弱みを指摘して改善を求める人、どちらのリーダーのもとで働きたいですか?


多くの人は「強みを活かしてくれるリーダー」と答えるでしょう。

実際、強みにフォーカスしたマネジメントを行うリーダーのほうが、
成果を出すチームをつくるということが、数々の研究で証明されています。

本コラムでは、ストレングス(強み)を活かした
リーダー育成の重要性について解説します。

1、強みを活かすリーダー vs 弱みを指摘するリーダー

① 弱みを指摘するリーダーが生み出す負のサイクル

「お前のここがダメだ」「もっと改善しろ」
このような指摘ばかり受ける環境では、
社員はどんな気持ちになるでしょうか?
・自己肯定感が下がる
 → 「自分はダメな人間だ」と感じ、挑戦を避ける
・失敗を恐れる
 → クリエイティブな発想が減り、現状維持に走る
・エンゲージメントが低下する
 → 「頑張っても評価されない」と感じ、モチベーションが下がる

Gallup社の調査によると、弱みを指摘され続けると、
社員のパフォーマンスは低下し、エンゲージメントも
著しく下がることが分かっています。

② 強みを活かすリーダーがもたらす成功のサイクル

一方で、リーダーが部下の「強み」に目を向けると、
組織はまったく異なる結果を生み出します。
・自己肯定感が上がる
 → 「自分には価値がある」と感じ、主体的に動く
・挑戦意欲が高まる
 → 強みを発揮し、得意な領域で高い成果を出す
・チーム全体の生産性が向上する
 → それぞれの得意分野を活かすことで、相乗効果が生まれる

Gallup社の研究によると、
強みを活かすリーダーのもとで働くチームは、
エンゲージメントが高まり、パフォーマンスも向上することが
明らかになっています。

2、強みを活かすリーダーが実践すべきこと

① 部下の強みを見極める

強みを活かすリーダーになるためには、
まず部下一人ひとりの強みを理解することが重要です。

具体的な取り組み

・ストレングスファインダーを活用する

 →部下の強みを客観的に把握し、それを活かす業務をアサインする。
・日々の観察と対話を重ねる

 →「この人はどんな時に活き活きしているか?」
  「どのような業務で力を発揮しているか?」を意識する。

② 強みを伸ばすフィードバックを行う

フィードバックの際、弱点を指摘するのではなく、
「強みをどう活かすか?」にフォーカスすることが重要です。

具体的な取り組み

・「もっとこうすれば、君の強みが発揮できるよ」と伝える

例 「君の分析力は素晴らしいね。もっと活かすには、○○の業務に挑戦してみない?」
・成功体験を増やす機会をつくる

 →小さな成功を積み重ねることで、
  自己効力感(「自分はできる」という感覚)を育む。

③ チームの強みを組み合わせる

個々の強みを理解したら、それをチーム全体で
どう活かすかを考えることが重要です。

具体的な取り組み

・メンバーの強みを可視化する
例 チーム内で「強みマップ」を作成し、お互いの得意分野を理解する。
・役割分担を最適化する

例 分析が得意なメンバーにデータ管理を任せ、
  コミュニケーションが得意なメンバーにプレゼンを担当させる。

こうすることで、チームの生産性が向上し、
個々の強みがより発揮される環境をつくることができます。

3、強みを活かすリーダーが組織にもたらすメリット

強みを活かすリーダーのもとでは、次のような効果が期待できます。
・エンゲージメントの向上
 → 社員が仕事にやりがいを感じ、主体的に動くようになる
・生産性の向上
 → 得意分野を活かすことで、効率的に成果を出せる
・離職率の低下
 → 自分の強みを認められ、働きがいを感じる職場は、定着率が高くなる

一方で、弱みばかりを指摘するリーダーのもとでは、
モチベーションが低下し、結果として組織全体のパフォーマンスも
下がってしまいます。

4、まとめ:強みを活かすリーダーが組織の未来をつくる

「強みを活かすリーダー」と「弱みを指摘するリーダー」、
どちらが成果を出せるかは明白です。

リーダーが部下の強みを理解し、それを伸ばす環境を整えることが、
組織の成長につながります。
強みを活かすリーダーになるために
1. 部下の強みを見極める
2. 強みを伸ばすフィードバックを行う
3. チーム全体の強みを活かす環境をつくる

今、あなたの組織では「強み」にフォーカスする文化が根付いていますか?

もしまだ「弱みを改善する」ことばかりに目を向けているなら、
今日から「強みを活かす」アプローチに変えてみてはいかがでしょうか?

リーダーが変われば、組織は変わります。

強みを活かすマネジメントで、より成果の出るチームをつくりましょう。

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Mybestpro Members

山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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