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今回のコラムは「家を建てるときに地盤調査は必要か」についてです。
地盤調査の重要性は充分知られてきたと思いますが、調査方法や液状化などについても書いていきたいと思います。
地盤改良は必要か・・・ではなく必須です
2025年4月より施行された建築基準法の改正により、2階建て以上の家のすべてに構造計算が必要になりました。
家の構造について安全性を確認しなければならないのですから、当然、家を支える地盤の安全性も確認する必要があります。
現在の家は昔の家に比べて基礎部分を非常に強固に作るようになっています。
こうなると当然、地盤の支持力を調べておかなければなりません。
基本的に「家を建てるときには必ず地盤調査を行う」と考えておいてください。
主な調査方法
家を建てるときの地盤調査については、主に以下のようなものがあります。
スクリューウエイトサウンディング試験(SWS試験)
旧名スウェーデン式サウンディング試験。
地中に金属のロッドを突き刺してその固さを調べる。
同じようなものとして、より細かいデータがとれるスクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)もある。
ボーリング試験
標準貫入試験とも呼ばれる。
地盤の固さと共に土質サンプルもとれるのでより正確な地盤情報がわかる。
・・・住宅を建てる前に行う地盤調査は、ほぼこれらの方法ですね。
スクリューウエイトサウンディング試験(SWS試験)
利点
機械も小型で調査費用は安めです。
1回の測定も短時間ですので、敷地内の複数のポイントを調査することができます。
欠点
金属のロッドを突き刺して地盤の固さを調べるのですから、基本的に土質などはわかりません。
また、深い場所についての調査も苦手です。
・・・まとめると「お手軽な調査方法」でしょうか。
小さくて軽い家とか、近隣の土地が地盤調査済みとか、過去のデータで地盤が良いことが期待出来るとか、そういう場合に向いていると思います。
ボーリング調査の後、補助的に追加調査するという場合にも使います。
ボーリング調査(標準貫入試験)
利点
かなり正確な地盤の支持力データが得られます。
土質サンプルもとれます。
深い場所まで調査可能です。
地下水位もわかります。
欠点
機械は大きく、調査には時間がかかります(通常1~2日)。
費用もそれなりです。
複数の場所で調査する場合、さらに費用がかかります。
(住宅の場合、1箇所で調査することが多いですね)
・・・「標準貫入試験」という名前からわかるように、このボーリング調査が地盤調査の基本です。
地盤支持力の計算などではこの試験のデータ(N値)が基本データとなります。
私が設計した家では、ほぼすべてでこのボーリング調査(標準貫入試験)を行っています。
液状化が気になる人は
液状化が気になる人、液状化判定を行うのであればボーリング調査をおすすめします。
ボーリング調査では土質サンプルや地下水位の高さを調査出来ますので、これらのデータを元に液状化の可能性について調査することが可能になります。
最近はスクリュードライバーサウンディング試験でも液状化の判定が可能なってきているようです。
しかし「本当に液状化が心配」なのであれば、土質サンプルがとれて確実に液状化判定を行うことができるボーリング調査をおすすめします。