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子育て世代にこそ戸建て住宅をお勧めしたい

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:子どもの可能性を伸ばす家

今回のコラムのテーマは子育ての家。子育て世代にこそ、戸建て住宅をお勧めしたいというお話です。

子育て世代といえば比較的年齢の若い層ですから、貯蓄や収入には限りがある人が殆どかもしれません。

「マンションならともかく、戸建住宅を建てるのは無理」と考える人も多いかと思います。

家を建てる経済的な余裕という意味では、収入も高く資産のある定年退職世代の方が上でしょう。

しかし今回はあえて子育て世代の住まいとして、戸建て住宅を選んで貰いたいという提案です。

変化する生活の中での利便性、快適性、自由度などを考えるなら子育て世代にこそ戸建て住宅をオススメしたいと思います。

RC住宅



【おすすめ理由】子供の成長にあわせてモノも増える。モノも人も出入りが増える


大人だけの生活に比べて、子供のいる生活は急激にモノが増える時期です。

赤ちゃんのときは大量のおむつを買いますし、食べ物や飲み物も大人とは別になりますから、都度、買い物に行くことも増えます。

ベビーカーやチャイルドシートも必要です。これらは成長に応じて変えていく必要もあります。

こういう一時的なモノが増えると、マンションやアパートのような「普通の家庭」を想定した部屋では、モノがあふれて収拾がつかなくなってしまいます。

また、この時期は車で買い出しすることも多いかもしれません。

車で買い出ししてきても、マンションの駐車場は外ですから駐車場から部屋まで、モノを持って運ばなければなりません。

子供を下ろしてだっこして、荷物を下ろして部屋まで運んで・・・これを一度にやるのは本当に大変です。

子供が学校に入ると、学校から何かと荷物を持ってきます。

工作や絵、鉢植のあさがおなど、これもなかなか場所をとりますね。

マンションの場合、玄関が狭いことが多いので玄関周辺にモノがあふれるのではないでしょうか。、

こういう子供の成長に合わせて増えるモノに対応するためには、ざっくりとしたスペース、収納のある家にすると使い勝手が非常に良くなります。

間取りについても、子供が小さいうちは広めの納戸として使い、成長したら子供部屋にする場所とか、用途を限定しないスペースのある家がおすすめです。

玄関近くに広めの土間収納があるのも良いですね。

土間収納を広くとるのであれば、ガレージハウスもおすすめです。

【参考】ガレージハウスとビルトインガレージ

集合住宅は効率的に作られているので「余分なスペース」はほぼ有りません。

こういうときは空間設計に自由が効く戸建て住宅が良いですね。


【おすすめ理由】子供が小さいときは意外と来客が多い


子供が幼稚園、保育園、小学校に通っている時期は、子供の付き合いで交友関係が一気に広がる時期でもあります。

子供は勝手に友達を連れてくることもあります。子供が小さいときは、その親が一緒に来ることも多いですね。


プラレール

家に来客があるというのは何かと気を遣います。

人が来るたびに家中片付けなければいけない、そういう間取りでは何かと面倒です。

出来ればプライベートスペースと子供の遊ぶが書が分けられるような間取りにしておきたいですね。


【おすすめ理由】アウトドアなど遊びの自由が広がる


家にアウトドア系のモノを置いておくスペースは有った方が良いと思います。

キャンプやバーベキューのようなアウトドアレジャー、海水浴や釣りなどのマリンレジャー、ウィンタースポーツなど、子供が小さいときに体験させたいことは幾つかあるでしょう。

少し大きくなれば野球やサッカーなどのスポーツクラブに興味がでるかもしれません。

スイカ割り

アウトドア系の収納スペースは子供の性格に依っても必要性が変わりますので絶対に必要ということはありません。

しかし子供が何かをやりたいといったとき、不自由な思いをすることはできる限り避けておきたいですね。

子供と暮らす家は、自由が広がる場所であってほしいと思います。


【おすすめ理由】騒音が気にならない。楽器も大丈夫。


集合住宅で子供と一緒に住んでいるとき、一番気になるのは騒音と振動だと思います。

子供は走り回るし、騒ぎます。

普段なるべくおとなしくするように教えても、友達が来るとテンションが上がって大騒ぎになることもあります。

そんなとき少しくらい騒いでも他人に迷惑を掛けない家であれば、もう少しおおらかな気持ちで暮らせるかもしれません。

教育上、そういう場合には叱るのが正しいのかもしれませんが、いつも他人に迷惑をかけないように気を付けている家というのもストレスがたまるでしょう。

もう一つは楽器について。

子供が将来何に興味を持つのかというのは判りません。

たとえば習い事で楽器をすることもあるかもしれません。

電子楽器なら大丈夫ですが、生音が出る楽器は集合住宅では厳しいでしょう。

戸建て住宅であれば、楽器の演奏にもある程度対応出来ます。

設計段階から考えておけばピアノを搬入、設置、演奏することできますし、それ以外の楽器も、マンションやアパートに比べると比較的自由に練習できます。


防音室

写真はヤマハ防音室 セフィーネです。

本格的に楽器をやるのであれば、将来、こういう防音室を設置してもいいかもしれません。


【まとめ】予算が厳しい・・・でも戸建てをおすすめしたい


敷地の狭い都会の家であればルーフバルコニーを利用するのも良いですね。

陽当たりは良いし、外からの視線も気になりませんので、子供が遊ぶのにも最適です。


芋掘り

子供が小さい間というのは、そんなに長くありません。

子供のやりたいことを妨げず、自由に可能性を広げていくこと。

子供と過ごす時間を充実させ、子育てのストレスを減らすこと。

現実的には収入や貯蓄の問題で、理想の住まいを持つことは厳しいのかもしれません。

しかし子育ての場所というのは、そういった家であってほしいと思います。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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