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前回に引き続いて、戸建て住宅の建て替え、リフォーム、リノベーションについて書いていきます。
前回はこちらです
戸建て住宅の建て替え、リフォーム、リノベーション【1】
今回は建て替えよりもリフォーム、リノベーションが向いている物件、実際にリフォームを行う場合の注意点などについて、書いていきます。
◇敷地条件が特殊な場合
まず、建て替えよりリフォームが向いている物件として挙げられるのは、家の建っている敷地が特殊な場合です。
たとえば、旗竿地で道路に接する部分が非常に狭い場合、また前面道路が非常に狭い場合などがこの条件に当てはまります。
昔の木造住宅の建築では基礎や木材の組上げを人力で行う場合が多かったので、このような敷地でもあまり不自由なく家を建てることが出来ました。
しかし、現在の一般的な建て方では、生コン車、クレーンなどの車両、重機を使う場合が殆どです。
従いまして、車両、重機の侵入が困難な敷地に家を建て替える場合、古い家の解体、新築ともに費用が高くなってしまいます。
このような特殊な敷地に家が建っている場合、建て替えよりも、なるべくリフォーム、リノベーションで改修し、そのまま住み続ける方が良いかもしれません。
また、道路に接する部分が2m未満の土地は、法的に「再建築不可」となりますので、リフォーム、リノベーションしか方法がありません。
◇減築したい
家族構成が変わったため今より小さな家にしたいというリフォーム工事、いわゆる「減築」を考えている方もいるかと思います。
減築を希望される方は「古い家を綺麗にしたいけれど、今更、新築に建て替えるほどじゃない」という、昔からの家に住み続けたい高齢の方が多いのではないかと思います。
確かに、このような場合は新築建て替えより、今の家をリノベーション工事する方が良いかもしれません。
ただ、延べ床面積や建築面積を減らすような本格的な減築は、大規模な工事になりがちです。
当然、費用も嵩みます。
このような場合は、構造体にあまり影響を与えず、あまり予算を掛けず、上手く住居スペースを更新するプランを考えてください。
また、減築は建築構造に影響を与えることが多いので、構造計算の出来る技術力のある工事会社を選んでください。
◇思い出のある今の家を残したい
壁や柱の傷、子供の落書きの跡など、家の中にある思い出をなるべく残しておきたいという方もいるかと思います。
この場合、リフォームといっても、可能な限り内部の仕上げを残す必要が有ります。
内部の思い出を残しつつ、家としてはリフォームを行いたい・・・これは結構大変な作業です。
まず、何を残して何処を改築するのか、リフォームプランには充分な時間をかけて下さい。
また、このような工事には手間も時間も掛かることを、覚悟してください。
◇リフォームローンについて
一般的に住宅ローンといえば新築の住宅が対象ですが、最近はリフォーム・リノベーションを対象にしたローンもあります。
また、新築住宅と同じとはいえませんが、ローン減税の制度もあります。
ローンの利率や限度額は銀行に依って異なりますし、減税についても年度に依って変わっていきます。
リフォーム、リノベーションにローンを利用する場合は、施工を行う前に、その制度、利率などをチェックしてみて下さい。
大規模なリフォームであれば、施工会社が情報提供や手続きのサポートを行うこともありますので、相談してみるのも良いかもしれません。
◇荷物や住まいはどうするか
建て替えの場合、現在の住まいにある家財道具を一時的にどこかに移動し、家が完成した後にもう一度持ってくる必要があります。
そのため、引っ越しは2回となりますし、家が解体され、新築されるまでの数ヶ月間の仮住まいも必要になります。
リフォームの場合、小規模な工事で工事中の不便を我慢出来るのであれば、住み続けながらの施工も可能です。
しかし、家全体を全面リフォームするような大規模工事の場合、工事内容に依っては、一度、引っ越して家を空けなければいけない場合もあります。
(リフォームのテレビ番組で、よくみる光景かもしれません)
引っ越しというのは、費用も手間も掛かります。
大規模リフォーム、リノベーションを行う場合、工事中の家財道具置き場、仮住まいなどをどうするかについても、検討しておく必要があります。
◇古民家リフォーム
最近、テレビなどで古い梁や柱を見せる「古民家風」のリフォームもよく採り上げられるようになりました。
自然木を生かした梁や太い大黒柱をみせた内装は、荒々しさの中にも懐かしさやぬくもりが感じられ、非常に魅力的です。
古民家の良さを生かした家について、私も個人的には大好きなのですが、実際に工事を行うとなると、様々な点での困難が予想されます。
まず、古民家風のリフォームでは、改修場所すべての木組みが現れるまで解体する必要がありますので、工期は長く、工事費用は高くなります。
また、建物は解体した部材に合わせて組上げていきますので、なかなか想定通りに工事が進みません。
上記を踏まえまして、古民家リフォームを考えている方は、スケジュールと予算に余裕をもった上で、じっくりとすすめて頂ければと思います。
◇飛び込み営業のリフォームは相手にしない
ちゃんとした仕事をしている建築会社は、突然家に来る飛び込み営業などは行いません。
たとえリフォームを考えているタイミングであったとしても、飛び込み営業については相手にしない方が良いと思います。
リフォーム、リノベーションは設計、施工する会社の技術力、担当者との相性が非常に重要になってきます。
信頼できる相手を選んで下さい。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
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