単身世帯のための戸建て住宅

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

今回は、単身者世帯のための戸建て住宅についてです。

国勢調査のデータによると、2013年より最も多い世帯類型は単独(単身者)世帯となっています(全体のおよそ28%が単身者世帯)。

単身世帯といえば二十歳代の若い独身か高齢者が多いと思われますが、現在増加しているのは四十代から六十代の単身者世帯です。

統計上の予想データでは、2030年での全世帯に占める単身世帯割合は約37%になります。

現在から増加した分の多くは、四十代から六十代の年齢層にあたる人たちだと予想されています。


四十代から六十代の人といえば、自分のライフスタイルが充分に確立している年齢層になります。

単身者世帯の住まいといえばマンションやアパートが多いと想像されますが、自分のライフスタイルをしっかりと持った人なら、もっと自分の生活にあった住まいが欲しいのではないでしょうか。

バイクガレージ

写真は北海道の家具製造販売会社「ドイモイ」のガレージファニチャーです。

この写真にあるシンプルデザインの家具は通信販売でも購入出来ます。

オートバイや車好きなら、興味のある空間ではないでしょうか。

所ジョージさんの「世田谷ベース」のような空間も、注文住宅の戸建て住宅であれば実現可能となります。

【参考】ビルトインガレージ/屋外収納


楽器室

同じく「ドイモイ」のガレージファニチャー。

こちらは楽器のある空間をイメージしています。

マンションなどの集合住宅で楽器や音楽の趣味を楽しむのはいろいろと気を使いますが、戸建て住宅なら自宅スタジオでもシアタールームでも作ることが出来ます。

【参考】楽器を演奏するための部屋/ホームスタジオを作る方法

【参考】ホームシアター/防音室を作るにはどうしたらいいのか


薪ストーブ

薪ストーブのある趣味空間の例。

この薪ストーブはメトス(旧中山産業)の製品です。

雰囲気は最高ですが手間の掛かる暖炉やストーブも、個人の趣味と割り切れば、充分に楽しめます。

【参考】暖炉、薪ストーブ・・・実用的じゃなくても欲しくなる


実際、私と同世代の独身で戸建て住宅を購入した人を知っていますが、快適そうです。

アウトドア趣味のために購入したワゴン車も自由に置けるし、休日前には友人が集まっていることが多いですね。


独身の人でも「家賃をずっと払い続けるのなら、いっそのことマンションを購入するか・・・」と考える人は結構います。

その中で、自分の時間や生活、ライフスタイルを大事にしたいという人なら、自分に合わせた設計の戸建て住宅を検討してみても良いかもしれません。

最近では、相続で土地だけ持っているという人もいるかと思います。

「自分のための家」を考えてみるのは、楽しいと思いますよ。

【参考】本の多い人が建てる家(書庫/書斎/図書室のある家)

【参考】使える収納のある家(コレクションケース/自転車/オートバイ)

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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