スキップフロアの家/ロフトのある家の建築設計

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

今までスキップフロアのある家、ロフトの家のある家を幾つか設計してきました。

そこで今回と次回は、失敗しない「スキップフロアの家」「ロフトやのある家」を建てる方法について、書いていきます。

スキップフロアの階段

私は、家の設計とは「住む人が求める部屋の条件」と「建てる敷地の条件」から、最適な形を見いだしていくという作業だと考えています。

最初から「こういう形の家にしたい」と考えて、プランニングを行うのではありません。

「土地」と「住む人」から、条件を詰めていき、結果として家が出来ていくのです。
(あと、もう一つの大きな条件は「コスト」になりますが・・・)


敷地の条件を最大限生かした上で家を設計しようとしたとき、スキップフロアやロフトが有効になる場合があります。

たとえば、敷地の面積が狭い場合や、高低差のある土地のときです。

陽当たりや通風を上手く取ろうとすると、どうしても上下方向に工夫が必要になります。

そんなときに、敷地を生かした家を設計すると、必然的に一部スキップフロア、ロフトを採用した設計になることが多いのです。

ロフト

【参考】高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる方法(傾斜地を購入するとき注意すること)

もう一つの理由は、部屋の天井は、用途によって求められる高さが変わってくることです。

「リビング・ダイニング」「寝室」「ビルトインガレージ」など、広さも用途も違う空間が同じ天井高である必要はありません。

ビルトインガレージなら、最低限、人が立てる高さ(2m程度)あれば良いし、広いリビングダイニングは、開放感を得るためにも高い方が良いでしょう。
(もちろん、好みもありますが)

【参考】ビルトインガレージ/屋外収納


空間の種類、用途によって必要な高さは変わってきます。

その結果として、スキップフロアやロフトが必要になる場合があるのです。


では、スキップフロアの家、ロフト(吹き抜けも同様でしょうか)のある家の問題点、建てるときに注意することは何でしょうか?

・・・これについては、次回、書いていきます。

【第二回】スキップフロアの家/ロフトのある家の問題点/注意点について。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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