屋上緑化、導入の効果・費用・注意点・問題点とは?【効果について】
「屋上緑化の実際」についてのコラム、第二回です。
第一回はこちらです。
屋上緑化、導入の効果・費用・注意点・問題点とは?【効果について】
今回は、実際に置く屋上緑化を導入してみようと考えている人向けに、屋上緑化の費用についてのお話です。
※コストの算定は、神戸、芦屋、西宮など、阪神間、関西地方を想定しています。
降雪地、寒冷地などでは、もう少し違った値段になるかもしれません。
屋上緑化を行うには、最初に屋上の防水工事をしっかりとしておかなければいけません。
水を使うのですから防水はしっかりと。さらに人がのっても大丈夫なように、衝撃などに丈夫なものを選びましょう。
そして、植物の根は力が強いので、植物の成長で建物駆体に悪影響が出ないように、植物を植え込む場所には「防根シート」を貼り込みます。
防水工事と防根シート、ここまでは建築工事の領域になりますので、家を施工した業者に一緒に工事して貰いましょう。
費用は・・・面積に依りますが、両方合わせて数十万円でしょうか。
ただし、元々屋上には防水工事が必要ですので、緑化工事用の追加工事差額を考えれば20~50万円程度でしょうか。
(もちろん、屋上緑化の面積や工事現場の状況に依って値段は異なります)
防水、防根工事が終了したら、ここからが緑化工事になります。
これらは自分でやることも可能ですが、出来れば、基本的なレイアウトと最初の工事は建築設計士・屋上緑化業者に依頼した方が良いと思います。
排水口が詰まらないか、屋上緑化で設計荷重を超えないかという計算は建築設計士が行いますし、軽量土の購入と搬入(これが大変です)、施工は、専門の業者が行った方が確実です。
では、その費用はどれくらいでしょうか?
一番基本的な、芝生の張り込みで緑化を行った場合、面積にも依りますが、1平方メートルあたり、大体、1万円くらいかと思います。
もし、屋上が20坪だったら、芝生(軽量土含む)で約66万円。
その他の費用として、土留め(レンガなど)、水やりの設備(スプリンクラーや屋外流し台など)が必要ですので、これらが10~30万円。
野菜などを育てる菜園を作るなら、囲いを作って土を多めに入れて・・・一カ所で10万円くらい。
さらに施工場所によっては、クレーンでの荷揚げ費用などがかかります。
これらを総合すると、屋上が10~20坪くらいあって、そこに屋上緑化・屋上庭園をつくる費用は、安く仕上げて100万円前後、凝り出すと150~200万円くらいになるかと思います。
※自治体によっては、自宅の屋上緑化に補助金が出る場合があります。
※家を建てる際、屋上緑化を考えている方は、是非、御相談ください。
最初にここまでの施工をきっちりと行って貰えれば、あとのメンテナンスや追加工事は自分でも施工可能です。
自分で購入した植物を植え込んだり、レンガで花壇を作ったり・・・野菜や低木果樹を育ててみるのも面白いかもしれません。
家族で育てる庭として、長く楽しめるスペースが出来るでしょう。



