神戸の建築事務所が作るデザイナーズ住宅

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:神戸、芦屋、西宮で家を建てる

デザイナーズ住宅/デザイン住宅って、どういうイメージを持ってますか?

外観がモダンでクールな感じ。
窓が広く、はめ殺しで窓一面の大型窓から光が差し込む。
リビングダイニングは天井が高く、広めのワンルーム。コンクリートなら内装も打ちっ放し。
水回りはガラス扉を付けたりして開放的。場合によってはトイレとお風呂が一体化してる。

内装も外装もデザイン重視・・・デザイナーズ住宅という言葉には特に定義がある訳ではありませんが、そういうイメージがあるのではないでしょうか。

デザイナーズ住宅

私が考えるデザイナーズ住宅=格好良くデザインされた住宅というのは、これらのイメージとは少し違います。

まず、前提として、

 格好いいデザイン = 合理的であること。

合理的、機能的に設計された家は、シンプルであっても見飽きない、美しいデザインだと思います。

デザイナーズ住宅

具体的に、住宅のデザインについて私が考えるものとは・・・

◆外観はシンプルに。

住宅とは数十年にわたって使うものです。
外観に意匠性を入れすぎると、長年の間に飽きがきます。
周囲との調和を考えても、機能的で素材感を生かした、シンプルなデザインが良いでしょう。

◆内装は暖かみのある自然素材で。

木の質感、布の暖かみなど、自然素材を大切にした内装が良いと思います。
住みやすさを求めるなら、内装はクールにしすぎない方がいいでしょう。
鉄筋コンクリートの住宅でも、内装は木を多用すれば、暖かみのある部屋になります。
(結果として内装と外装のギャップが面白いデザインになります)

◆デザイン優先で機能を犠牲にしない。

広すぎる窓、高すぎる天井など、空調を無視した空間構成は要注意です。
冬暖かく、夏は涼しく過ごすため、空調計画は大事です。
広いリビング、吹き抜けを作るときでも、空気の流れ、空調などについてはしっかり計画します。

◆遊び心を入れて、「使いこなす家」にする。

家は芸術作品ではありません。住んでいる人が使いこなしてこそ、活きるものです。
そのためには「使える家」「遊べる家」をつくって下さい。
家は、竣工したときが完成形ではありません。
住む人が使いこなして、楽しい空間にするものだと思います。

◆丈夫で長持ちであること。

新築時が一番綺麗、年数が経ったらみすぼらしくなる家では困ります。
しっかり作られたアンティーク家具が価値を持つように、使い込まれて味の出るような家を作りたいですね。
そのためには素材や構造にもこだわりましょう。古くなったとき、みすぼらしくなる素材は避けましょう。
長く住んでいる間に味のある家になるのが、価値あるデザインだと思います。


デザイナーズ住宅

・・・これらはどれも特別なことではありません。

もちろん、高いコストをかけなければ実現できないことでもありません。

シンプルで機能的、かつ格好の良い家・・・そういうデザイナーズ住宅、作ってみませんか?

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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