水害から生き残る家
今回は「住宅の長期耐久性」についてです。
今の住宅は、ちゃんと設計・施工されている限り、定期的にメンテナンスしていれば、100年以上は保つと思います。
この点については木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、どんな構造でも同じです。
ただし、これは「きちんとメンテナンスされている」ことが前提です。
メンテナンスが不十分な場合は、この限りではありません。
たとえば木造の場合、漏水やシロアリの被害にあえば、耐久性能はぐっと低くなってしまいます。
写真は、風呂場の漏水で床の木材が腐った例です。
築30年の住宅で、この部分以外は全く問題はありませんでしたが、この風呂の下部分だけはボロボロになってました。
問題なのは、こういう部分が外部からは見えないことです。
実際、この家では風呂場のリフォームのため床を剥がしたことで、このような不具合が見つかりました。
外からは見えなかったのです。
柱や梁が腐っても、ちゃんと修繕すれば大丈夫なのですが、そのような部分は外からは見えません。
結果として、こういう危険な状態になるまで放置されることが多いのです。
鉄骨の場合、耐久性で問題になるのは、錆です。
鉄骨には防錆材を塗ってありますのでそう簡単に錆びる訳ではありませんが、溶接部分などに漏水などの悪条件が重なれば、数十年で危なくなる可能性はあります。
これも、外からは見えないのが困ったところです。
(漏水や施工不良などが無ければ、殆ど問題ないと思いますが)
鉄筋コンクリートの場合、漏水は強度や耐久性に関係ありません。
一般に、鉄筋コンクリートの長期耐久性を決めるものは、コンクリート中性化です。
しかし、中性化が原因で鉄筋が錆び、構造強度に問題が生じるようになるのには、通常、100年以上かかります。
鉄筋コンクリート住宅の構造は、ノーメンテナンスの条件でも100年くらいは問題なく強度を保っていると思います。
木造や鉄骨造でも、メンテナンス次第で100年、あるいはそれ以上の構造耐久性を保たせることは可能です。
しかし、メンテナンスや安全性も考慮に入れて長期耐久性の高い住宅を選ぶなら、鉄筋コンクリートが現実的な選択になるのではないかと思います。
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