【傾斜地、変形地、旗竿地、雛壇地、道路との高低差】変形地は安いのか?
家を建てるための土地購入で失敗しないために・・・今回は地盤調査について書いていきます。
建ぺい率、容積率などについては、こちらを御覧下さい。
神戸の建築士から関西で家を建てたいと思っている人へのアドバイス【3】事前調査編
最近、大きな地震が続いています。
今後、納まれば良いのですが、日本は地震活動期に入ったという学者さんもいて、これからも油断できないのですが現状です。
地震から住む人を守るため、安全な耐震住宅を作ることはもちろん大切なのですが、その前に、建物が建っている土地の地盤がしっかりしていることが大切です。
東日本大震災では、関東地方での土地の液状化が大きな問題になりました。
自分が購入した住宅地の地盤状況についてちゃんと知っていたら、ある程度の対策もとられていたのでしょうが、多くの人は知らなかったのだと思います。
髙いお金を出して購入した土地です。
そして家を建て、住んでいる現状では、そう簡単に引っ越す訳にもいきません。
液状化の被害にあった方は、大変だったと思います。
<基礎工事で地面を掘る・・・深くなるに従って土質が変わっていきます>
これから土地を購入される方は、自分の住む場所、家をたてる場所について、ちゃんと調べておくべきだと思います。
土地購入後、家の建築工事を始めたら軟弱地盤だと判った、あるいは地震で地盤が液状化して家が傾いた・・・こうならないために、契約前にはきっちり調べておくべきでしょう。
液状化は砂地盤、特に粒の揃った砂で、水分の多いところで発生します。
多いのは海砂の堆積した海岸付近の場所ですが、沼や水田を埋め立てた場所など、内陸部にも発生します。
そのため、よく不動産購入の豆知識のようなサイトでは「昔の地図を入手して、その土地が昔どんなところだったのかを調べましょう」という意見があります。
昔の地図を入手するのは手間が掛かるかもしれませんが、その土地が昔どんなところだったのかについては、不動産屋さんでもある程度調べてくれます。
ちゃんとした不動産屋さんであれば、ある程度の土地情報を揃えてくれると思いますので、まずはそれを参考にしましょう。
しかし、実際に安心して家を建てられる地盤なのかを判断するためには、もっと正確な情報があった方が良いと思います。
不動産屋さんは土地を掘って調べたりはしませんので、地下の状況を正確に知っている訳ではありません。
地下の地盤状況を調べているのは「地盤調査業者」さんです。
地元の地盤調査業者であれば、購入予定の土地についても近隣の地盤調査データを持っていることが多いと思います。
勿論、データを勝手に見せて貰う訳にはいきません。
しかし、設計を担当する建築事務所あるいは施工会社が、家を建てるときには地盤調査をお願いするという約束で、データを見せて貰うことは可能です。
地盤調査のボーリングデータを見ることが出来れば、ほぼ確実に液状化するかどうかの判断は出来ます。
また、基礎工事にどれくらいのお金が掛かるのかも、ある程度判断出来ます。
土地購入の契約をする前に、その土地の地盤状況について、ちゃんと調べることは大切なことだと思います。
購入してから、あるいは住んでから地震で液状化してしまったら、大きな出費を強いられることになります。
建築設計事務所などを上手く活用して、そのようなリスクを回避するようにして下さい。
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