子どもの可能性を伸ばす家【3】もっと個性的に

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:子どもの可能性を伸ばす家

子どもの可能性を伸ばす家【1】子供とともに成長する部屋
 
子どもの可能性を伸ばす家【2】もっと自由に  

子どもが小さい頃、幼稚園・保育園・小学校に通っている頃は、いろいろなものを家に持って帰ってきます。

リビングに子どもの作ったモノを置く。

折角子どもが作ってくるものですから、家の中にこういうものを飾るスペースがあれば良いですね。

ニッチ

写真はパナホームより。

これだけ広いスペースだと、もはやニッチとは言えないかもしれませんが、飾るスペースというのは、子どもが小さいときはすぐに埋まるものです。

リビングにこういうスペースを作っておくと、楽しいですね。


絵や連絡・通知の紙などを貼っておく場所も、有った方が良いと思います。

たとえば、コルクボード。

コルクボード

あまり写真は良くないですが、壁の一部をコルクボードにしたものです。

リビングにコルクボードやホワイトボード、マグネットボードなどがあると、家族間のコミュニケーションにも使えて便利です。


中学生くらいになると、興味のあることや趣味などにも個性が出てきます。


子どもがアウトドア派なら、玄関近くに広めの収納を用意した方が良いでしょう。

自転車やスポーツ用品など、室内に持ち込めないものというのは、実はかなりあるものです。

マンションの場合、このあたりの収納スペースで困ることが多いようです。

自分で家を建てるのですから、このあたりの収納スペースは、きっちり確保して、玄関まわりにモノが溢れないようにしましょう。

汚れたものを洗うのに、外に水栓があった方が便利かもしれません。


絵を描いたり、音楽を聴いたり、楽器を演奏したりすることが好きな子もいると思います。

その場合、個室にもある程度のスペースが必要です。

本棚を大きくしたり、防音に配慮する必要が出てくるかもしれません。

また、家の床はピアノを置いても大丈夫、飛び跳ねても軋まないような丈夫な構造にしておきたいですね。



子どもがどんなことに興味をもつのか、まだ小さなうちには判らないと思います。

大きくなるに従って、子どもの個性はいろいろな方向に伸びていきますので、一概に「こんな家が良い」とは言えない面もあります。

あらゆる可能性を考えて家を作るのは不可能かもしれません。

しかし、子どもが熱中するものを、住宅の都合で不自由にしないような家を作りたいとと思います。


子育ての時期はせいぜい十数年です。

スペースや予算上の制約はありますが、折角の子育てですから、子どもの個性を伸ばす家を作りたいですね。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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