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今回は、部屋を暖かく保つための住宅設計についてのお話です。
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部屋の断熱性能を考えるとき、壁の断熱材も重要ですが、なんといっても熱が逃げやすいのは窓です。
壁の断熱材は、高性能なものを使うこと、厚みを確保することで、充分性能を確保することが出来ます。
これはコストと若干の厚みが増すことを考慮して設計すれば、解決可能な問題です。
しかし窓については、出来るだけ広く取りたい、しかし、広ければ広いほど、断熱性能は下がる・・・という難しさがあります。
窓を出来る限り小さくする、いっそのこと窓を無くしてしまう!・・・こうすれば部屋の断熱性能は相当高くなりますが、勿論そんな家は考えられません。
窓の断熱性能について簡単に説明するなら、通常のペアガラス断熱サッシ(ハウスメーカーが一般的に採用しているもの)でも、壁の7倍は熱が逃げていくと考えて下さい。
実際、真冬に窓の下に居ると、窓ガラスで冷やされた冷気が降りてくる(コールドドラフトという)のが感じられます。
ベッドを窓際にくっつけている人は、その冷たさが実感されているでしょう。
これを何とかしたい・・・
まず考えられるのは、窓を高断熱仕様のものにすることです。
通常の断熱サッシより高断熱・高性能のサッシというと、アルミ部分に樹脂を貼った樹脂サッシ、あるいはフレーム自体が木で出来た木製サッシになります。
写真は奈良のサッシメーカー「タミヤ」の木製サッシです。
木製サッシは、コストは高くなりますが、木の風合いの良さ、断熱性の高さからオススメです。
これで結露はかなり減る(ほとんど無くなる)と思います。
ただし、これでも窓から逃げていく熱は壁の3~5倍(単位面積あたり)。
これをもっと高性能にして、冬の快適性を高めたいというのなら、さらなる手段が必要です。
まず、窓枠、ガラスの断熱性能を超高性能にすること。
超高性能な高断熱の窓というと、北欧製のトリプルガラスの木製サッシがあります。
写真は大阪の輸入建材会社「アイエムドア」の販売するスウェーデン製の木製3重ガラスサッシです。
窓枠は木製、ガラスは3枚。
重い、高い・・・でも、超高断熱。
実際、雪国の山の宿で、この北欧製トリプルガラス木製サッシを縁側窓全面に使った部屋に泊まったことがあります。
外は氷点下の雪景色でも、暖房は充分効いて部屋はポカポカでした。
これだと、景色を楽しみながらでも、通常の壁と同等の断熱性が確保できると思います。
問題なのは、サッシの値段が高く、重く、メンテナンス性も微妙なところです(輸入品ですので)。
性能は抜群ですので、採用してみたいという施主さんがいたら、使ってみたい建材なんですが・・・
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