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松田美穂プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

「アドバイス」で邪魔してませんか?

松田美穂

松田美穂

テーマ:教育


大人は助言や忠告等、子どもたちが「如何に、良く」なり、「より、ベター」な状態へ導くために様々なアドバイスをしています。
私自身も教室の中で「こうしてみたら?」「これはどう?」と、活動がより安全でスムーズに進むよう予測して、声をかけていくことがあります。
子ども達は、「それ、いいねぇー♪」「あー!そうしよう♪」と、活動を発展させていくきっかけにしている場合が多いのですが、時には、全く反応がなかったり(聞き流し)、「これでいいねん。」「こうしたいの。」(主張)と見ていると危なっかしい道具の使い方や、子どもの思い描いていたのとはちがった方向へと進んでいる事もあります。
お父さんやお母さんたちも同じような場面をご経験しているのではないでしょうか。
「そんなことしていたら・・・ほら!だから言ったのに~」といったところでしょう。
そしてつい言いたくなるのが「どうしてちゃんとお話をきかないの?!」という言葉。

さて、ここでアドバイスを受けとる、子どもはどんな気持ちなのか考えてみましょう。
前半の「それ、いいねぇー♪」と同調した子どもは、何か迷うところがあって、アドバイスを欲していたのかもしれません。
もしかすると自分では思いつかなかった発想や技術をすぐに試してみたくなったのかもしれません。
では後半の子どもはどうでしょうか?
「自分のやり方で実行してみる」とすでに決めているのかもしれません。
兎に角、「今はこうしたい!」気持ちが先行しているのかもしれません。

たとえその時は失敗であったとしても、それはひとつの経験となります。
自分の考えで行動し、その結果を受け入れられれば、その先の新たな行動や考えが広がります。
アドバイスはあくまでも大人の立場からのものです。
「転ばぬ先の杖」という言葉がありますが、転んで学ぶことも時には必要。
なぜ転んだのか?どういうふうに転んだのか?転んだ結果どうなったのか?そして、転ばないようにするにはどうすれば良いのか、そして、転んだらその先に何が見え、次にどうしたら良いのか…
転んだからこその実体験が経験値をあげてくれます。

気をつけなければならないのは、子どもの【やる気】【意欲】をくじかず、自尊心や自己肯定感を傷つけないこと。
アドバイスがお節介や押し付けになり、、そのあとの「だめ押し」が大切なそれらを損なってしまわないよう、活動の様子とともに、ひとりひとりの心の声に耳を傾けていく必要がありますね。

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