知らないとか分からないのは恥ずかしいことではありません

深田洋史

深田洋史

テーマ:レッスン

レッスンプロと生徒さんの関係
信じられると感じた相手を、信じ切ることはできていますか?
分からないことはどんどん訊きましょう

レッスンをしていてたまに感じることの一つに、『この方は私を信じてくれているのかな?』というものがあります。
私はゴルフの医者です。というのは以前から申し上げておりますし、生徒さんとの関係は医者と患者さんのようなものだとも思っております。
治療に当たって医者と患者の信頼関係が不可欠のものだというのは良く言われますし、私もその通りだと思っています。
だからこそ無料体験レッスンというシステムを設け、私自身をみてもらってからご入会頂くようにしています。
それでもご入会後に、『やっぱり合わない』と辞められる方もあります。
それはそれでやむを得ないと思います。
問題は、続けてくださっている方でも『本当に理解して、ついてきてくださっているのかな?』と分からなくなる方がおられることです。
レッスンの時、『ここまで分かりますか?』と伺うことがあります。
その時『いや、ここが分かりません』と言ってくだされば、私ももう一度そこを別の言葉や表現で説明できるのですが、『分かりました!』と言われて、やってもらうと全然わかっていないということが時々あります。
いえ、この『全然わかっていない』がはっきりするする場合はいいのですが、分かっているのか分かっていないのかが分からない場合が困るのです。
つまり『分かっているができない』のか、『分かっていないが、返事だけは分かったと言っておられるのか』です。
私としては、分からないことは分からないと言って頂く方がありがたいです。
また『分からないことがどこなのか自体が分からない』のいであれば、『最初から言ってください』と言って頂けば、最初からやり直します。
例えばこんなことがありました。
Tさんはゴルフ歴10年を超える女性ゴルファーです。
『もうちょっとハンドファーストに・・・』と言ったところ、『先生の言うこと、難しいてわからへん!』と言われました。
今までにもずっとハンドファーストという用語は使っていたのですが、『分からない』と言われたのは、その時が初めてでした。
私も悪いのですが、『10年以上やっておられるのだからハンドファーストくらいは分かっているだろう。ましてや別のレッスンプロにもついていたことがあるのだから』と思い込んでいたのです。
で、Tさんも悪いのは、ハンドファーストが分からないのに、最初は『分かってるわよ』という顔をしておられて、訊き返されなかったのです。
最初から『分からない』と言って頂けば、気まずい思いをさせずに済みました。
また私が、分かっているものとして進めず、一言『分かりますか?』と聞けばよかったのです。
このように、私も生徒さんが分かっておられるのか?おられないのか?が、分からない場合があります。
以前から言っておりますが、知らない事や分からないことは恥ずかしいことではありません。
もしレッスンを受けていて、用語が分からないとか、内容が良く理解できないなどがありましたら、遠慮なくプロに訊ねてください。
そうして頂いた方が、プロもその方がどの程度理解しておられるのか?や、どれくらいのレベルで教えたり説明したりすればいいのか?が分かります。
繰り返しますね。分からない事や知らないことはどんどん訊いてください。
プロを上手く使わないと損ですよ(笑)

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