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どこか具合が悪い時は、スコアを諦め楽しみましょう

2018年12月18日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:故障者のゴルフ

コラムカテゴリ:スクール・習い事

体に故障があると、スウィングも上手くいきません
右腰に張りがあるTさんの場合

体のどこかに故障があると、体は思い通りに、あるいは練習してきた通りに動いてくれません。
ひとつには、体が『痛いことを嫌がって、痛いところまで動かさない』というのがあります。
また、筋肉が硬くなっている時などは、痛みはなくとも思うように動いてくれないこともあります。
今回のTさんは、右の腰に張りがあり、上手く右に載れない状態でした。
スウィングの分析をやっていきますが、今回は上手く打てたとか打てなかったとかではなく、体の状態とスウィングについて解説していきたいと思います。

1では何とか右に体重を持ってこようとしているのですが、右腰が動かないため無理に引っ張り込んでしまっています。
2と3で、クラブの位置は変わっていないのに、体だけが右に動いていることでもそれが分かると思います。
上体は充分捻転できているように見えますが、実は動かない腰と背中をかばって右腕で引っ張り込んでいるからこういう動きになります。

4から5では、右腰が動かないためクラブがひどくフラットでインから下りてきています。
5ではヘッドが頭の後ろに隠れるくらいシャフトが寝ていますね?
だから6では、軸が逆に傾いてしまっています。

7では逆くの字になるほど右腰に引っ張られてしまっています。
これは見ていて気の毒でした。体の不調によるショットの乱れは、私も治してあげようがないからです。
8では完全にフェースが開いて当たっていることがはっきりと見えます。
9でもインサイドアウトの軌道なので、ボールはすっぽ抜けたように右に飛んでいきました。

10から12では、後ろにのけぞるようなフィニッシュになっています。
Tさんは、元々こういった形のフィニッシュになりがちな方ではありますが、この日は本当に右腰の張りのせいで、思うようなスウィングができず、左に天ぷらになったり、右にすっぽ抜けたりと気の毒な状態でした。
何とかしてあげたいと、『足幅をうんと狭くしてください』とか、『8割程度のテイクバックにしてみましょう』とかのアドバイスをしましたが、やはり腰の調子が悪いというのはどうしてあげようもありませんでした。

では体の調子が思わしくないときはどうすればいいのでしょうか?
結論から言ってしまいますと『諦めてください』
トーナメントでしたら『棄権』するような事例に当たります。
プライベートでのラウンドなら棄権する必要もないですから、『今日は体調が悪いんだから仕方ない』と諦めて、その調子でのゴルフを楽しんでください。
申し訳ありませんが、体調不良や体の故障については、プロだってどうしてあげようもありません。
スウィングでもクラブでもないからです。
私たちプロにもできないことがあります。
どうかご了承ください。
ただ、『どこが悪いのか?』とか『どんな医者や鍼灸等にかかればよいのか?』のアドバイスはしてさし上げられます。
自分のスウィングで悩まれている時、『痛みはないけど、もしかしてどこかスウィングを阻害するような故障がある?』と疑ってみてください。
もしそうなら、レッスンで見つけてさし上げることができるかもしれません。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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