基本こそが上達の極意です

深田洋史

深田洋史

テーマ:スウィングの分析

セットアップはくそ真面目に。スウィング(モーション)はええ加減に!

私がレッスンの時、よく使う言葉があります。
それは『もっとええ加減に!』です。
生徒さんにも言われたことがあります。
『真面目にせぇ!ゆうのはよぅ聞きますけど、ええ加減にやれ!ゆうんは先生くらいですわ。最初は馬鹿にされとんのか?って思いましたよ。(笑)』
そうですよね。まじめにやりなさいと言う先生は多いでしょうが、ええ加減にやりなさいという先生は私くらいのもんじゃないでしょうか?
このええ加減というのは、決して不真面目にという意味ではありません。

ゴルフに限らず『〇〇せねばならない』という決まりごとが多くなればなるほど、きちんとやるのが難しくなります。
『テイクバックはこう上げねばならない』とか、『トップはこの位置でないといけない』とか、『インパクトはこうヘッドが入ってこないといけない』とかの決め事が多いと、ゴルフがとても難しくなってしまいますよね?
そこで『ええ加減に!』なのです。
『トップなんてこの辺でええんじゃない?』とか、『振ったら飛ぶんやから、思い切りいったらええんちゃう?』とかのように決め事を減らせば、楽になります。
そうやって楽にするための言葉が『ええ加減』なんですね。
その中には『リラックス』するということも入ってきます。
単に『リラックスしましょう』と言っても、皆さんリラックスの仕方をご存じありませんから、リラックスしなきゃ!と、却って力んでしまったりします。
でも『ええ加減』なら、どうしたら?とは考えないですよね?
だって、ええ加減はええ加減でええんですから(笑)
モーション(動き)の部分は、できるだけ決め事を少なくし、ええ加減にやってもらいます。
その代わり、私が決してゆるがせにしないのが『ディレクション(静止状態)』です。
テイクバックからフィニッシュまでは、ゆっくりしたスウィングをされる方でもせいぜい2秒以下です。
ダウンスウィングからフィニッシュまでは、1秒もありません。
そんな極小の時間で動くモーションをスウィング中に直そうと思っても、そうそう直せるものではありません。
しかしディレクションは静止状態ですから、いくらでも修正が利きます。
またエラーの6割から7割は、この静止状態で起こっていると言われています。
つまりモーションのエラーは、3割から4割程度しかないということなのです
しかもその3~4割のうち、テイクバックまでのエラーが7割。
すなわち全体の3割近くになります。
ということは、ダウンスウィング以降のエラーは全体の1割程度しかないということなのです。
驚かれましたか?(笑)
でも本当のことなんですよ。
皆さんミスショットをすると、『腕の振りが・・・』とか、『腰の廻し方が・・・』とか、モーションにばかり気が行っていませんか?
でも実はディレクションの方が比重が大きいんですよ。
静止状態なら、少しくらい『こうせねばならない』があっても、動いていない状態なわけですから、チェックは容易です。
しかし動いている状態で『こうせねばならない』をやろうとすると、一瞬で判断と動きをやらないといけないのですから、難しくなってしまうのは当然のことです。

では静止状態の安定が重要なのは何故か?を考えてみましょう。
私が理想とするのは『こう振るためには、ここに上がるべきである』⇒『こう上げるためには、こう構えるべきである』です。
つまり、『こう構えたら、こうしか上げられない』⇒『こう上げたら、こうしか振れない』ということです。
分かりにくいですか?
別の言い方をしてみましょう。
『自分の理想のスウィングをするためには、そのスウィングしかできない構えを作ればよい』ということなんです。
その人のベストのセットアップができれば、勝手にテイクバックも決まってきます。
テイクバックが決まったら、ダウンスウィングからインパクトはタイミングだけの問題になります。
だからセットアップはくそ真面目にしないといけません。
しかし、セットアップでスウィングの8割が決まっているわけですから、モーションのところは、『まぁこんなもんでえぇやろ?』くらいのええ加減さで良いのです。
ええ加減でいいと考えることによって、勝手に体もリラックスできます。
リラックスしようとして、却って硬くなってしまうことがあるというのは前述したとおりです。

セットアップまではくそ真面目に!
自分のしたいスウィングができる構えを作ってしまったら、後はええ加減に!
これがええ加減に!の真意です(笑)
よくスポーツ選手が『しっかり準備をして臨みたい』と言っていますよね?
この準備が、ゴルフにおいては『静止状態をきちんと仕上げる』ということなのです。
静止状態(セットアップ)がきちんとできるようになれば、モーションの部分でエラーが起きても、どこがおかしかったのか?は、割とすぐに分かります。
逆に静止状態が仕上がっていない状態だと、エラーをしてもどこがおかしいのか?を見極められません。
原点が狂っているわけですから、途中を修正しようとしても却っておかしくなってしまいます。
基本こそが上達の極意です。
皆さんも基本である『セットアップまで』を大事にして、スコアアップに臨んでください。
オーシャンゴルフアカデミーでは、皆さんの基本づくりのお手伝いをさせて頂いております。
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深田洋史
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