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ゴルフレッスンの効率的な受け方

2018年7月13日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:レッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

賢いゴルフレッスンの受け方
テーマを持って習いに行きましょう。要らない遠慮はしないでくださいね。

今回は、幣コラムの愛読者様からのメールにお応えする形で書いていきますね。

『拝啓。いつも楽しく役に立つコラムをありがとうございます。私は〇〇に住むN(メールでは実名)と申します。年齢は60代半ばで、仕事はリタイアしております。これからの人生を楽しく過ごしたいと思い、ゴルフのレッスンに通い出しましたがなかなか上達しません。そんなとき貴コラムを見つけ、読ませて頂いているうちに『私の習い方にも問題があるのではないか?』と思い、貴君に習ってもいない者がタダで訊くのは厚かましいとは思いましたが、失礼を承知で質問させていただきます。今のレッスンは、グループ(5~10名)で、7番アイアンを使っています。先生は一人当たり5分程度その場にいるだけで、順番にみてくれるだけです。訊けば答えてくれるのでしょうが、何を訊いたらいいのかもわからない私としては、ただ漫然と時間終了まで7番アイアンを打っているだけの状態です。そこでご質問なのですが、プロとはどう接したらよいのでしょうか?また効率的なレッスンの受け方というものは存在するのでしょうか?もしあるのであれば、どのように受ければよいのかをご教授ください。お願いいたします。○○に住んでおりますので、貴君に直接指導を仰ぐこともかなわず、このような形で質問する無礼をお許しください。何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具。』
このようなお問い合わせをいただきました。
Nさん、厚かましくなんてないですよ(笑)
逆にコラムのネタを提供いただいてありがとうございます。
ではご質問にお答えしていきますね。(Nさんに向けて…ではなく、一般的な形で進めていきます。Nさん、ご了承くださいね)

皆さんがレッスンを受けるとき、何か目的を持って行かれることはありかすか?
結構多くの方が『前のラウンドの時、このショット(クラブ)が良くなかった』という思いを抱いておられるのではないでしょうか?
しかしほとんど方が、レッスンに来られると『このクラブをやりたい』とはおっしゃらないんですね(笑)
いつも通りに練習を始め、短いクラブから長いクラブへ・・・
でもそれじゃもったいないですよ。
前にも言いましたが、プロは上手く使わないと損です。
気になったショットがあったなら、『この前こんなシチュエーションで、こんなミスが出たんです。どこがどう悪かったのかを直してほしいんですが』と言ってしまいましょう。
具合が悪くて病院に行く時、『ここが痛いんです』と言わない人はいませんよね?(笑)
何かが悪くてレッスンを受ける場合、はっきりと『どうしたいのか?』を伝えた方がプロもやりやすいです。
貴方が『これをやりたいんですが』と言ったときに、『そんなことはしなくてもいい』とか、『いつも通りにやっていればいいんです』とかの答えであったら、それはセカンドオピニオンを求めるべきだと思います。
でもほとんどのプロは、『気になるショットについてやってみましょう』と、貴方の悩みに応えてくれるはずです。
私たちプロだって、生徒さんから『ここを直したい』と言って頂く方が、いろいろとやりやすいのです。
お医者さんに『どこか悪いところを見つけてください。悪いところがあったら治してください』と言って、調べるとなればお金も時間もかかります。
お医者さんだって、何から始めたらいいのか?と困りますよね。
しかし『ここが痛いので、原因を調べてください。そして治してください』と言われれば、お医者さんも調べようがありますし、治しようもあります。

まずは『こんなこと訊いてもいいのかな?』とか、『こんなこと訊いたら、そんなことも分からないの?と馬鹿にされるんじゃないかな?』とかの考えを捨てましょう。
『できないからお金を払って習いに行っている』のです。
できるのなら、習う必要はないのです。馬鹿にするプロなんていないはずです。
だから分からない事や、疑問に思ったことは遠慮なく訊いてみましょう。
ただ、『お客様は神様』ではありません(笑)
『金を払っているんだから、何を言ってもいいだろう』ではないので、そこのところはご注意くださいね。
もちろん教える側も『教えてやっている』という態度ではいけません。
お互いがお互いをリスペクト(尊敬)しあい、それぞれが敬意をもって相手と接することが大事です。

レッスンに通われている方は、教わりたいことをはっきりプロに伝えましょう。
これからレッスンを受けようかな?と、お考えの方は、訊いたことにしっかりと答えてくれる先生であるのかどうか?を体験レッスンで確認しましょう。
もし訊いたことに納得のできる答えが返ってこなかったら、セカンドオピニオンを求めましょう。
遠慮はいりませんが、ぶしつけな質問や乱暴な言葉遣いはやめましょうね。
プロだって、やはり感情の生き物ですから(笑)

そうそう。もうひとつ大切なことがあります。
その先生自身のスコア(技量)がどうか?ということより、『その先生が教えている生徒さんのスコアや技量は伸びているのか?』ということです。
凄いショットが見たいのなら、凄いスコアが見たいのならレッスンではなく、トーナメントを観戦しに行けばいいのです。
レギュラーツアーをはじめとして、男子のグローイングアップツアーでも、女子のステップアップツアーでも、あるいはシニアツアーでも、試合に出ているプロの方がティーチングプロより凄い球を打ちます。
レッスンに通うのは、凄い球が見たいからですか?
レッスンに通うのは、先生のスコアが見たいからですか?
違いますよね。『自分を上手くしてくれる』のがいい先生(プロ)であって、先生のスコアはいいけど、自分は一向に伸びない。では、貴方にとっていい先生とは言えないと思います。
もちろん見本となるショットもまともに打てないようでは話になりませんし、ある一定レベル以下のスコアでは問題があります。
しかし、高名なティーチングプロたちも、試合に出られるレベルのショットやスコアを出せるわけではありません。
ひとつの例を出しましょうか。
タイガーウッズが全盛の頃、よく言われた話です。
『もしティーチングプロが、教える相手より上手くないといけないのなら、誰がタイガーのコーチをできるのか?』というものです。
世界最高のプレーヤーであるタイガーウッズ選手を上回るティーチングプロがいたなら、そのプロはレッスンではなく試合で稼いでいるはずです(笑)
教えるプロのプレーそのもの(スコア)以上に大切なのは、教えるプロの教える技量=あなたを上手くできる技量だということです。
だから『あの先生のベストスコアは60台だってよ!』ということよりも、『あの先生の生徒さん、ゴルフ始めて半年で100切れるようになったらしいよ!』というようなことの方が重要ではないでしょうか?
これは前にも言いましたが、相性も大切です。
体験レッスンなどで相性を良く見極めたうえでレッスンに通いましょう。
また『訊いたことに答えてくれるのか?』も大切です。
答えてくれないプロだったら、セカンドオピニオンを求める勇気も大切になってくると思いますよ。

Nさん。直接のお答えのほかにもいろいろとか書きましたが、ご参考になれば幸いです。
皆さんも、このNさんや以前マナーについて問い合わせされたもう一人のNさんのように遠慮せず、知りたいことは訊いてくださいね。
もちろんお答えできない事例もございますが、可能なものに関してはできるだけお応えしていくつもりですので。
分からないことがあったらオーシャンゴルフアカデミーへ!(笑)

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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