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飛距離のための右手の使い方

2017年5月6日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:スウィングの分析

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今回は、こどもの日に行ったラウンドレッスンの様子を解説していきましょう。
生徒さんは同い年のIさんとOさんです。
たまたま同じホールで、お二人ともOBゾーンの方にティーショットが飛んでしまったため、正球と暫定球のスウィングを並べて見ていきます。
暫定球を打つ前に、少しですがスウィングについてアドバイスしています。
いつも通り、赤い線は本来あるべき位置を、青い線は実際の位置を示しています。
紫の線は、注意して見て頂きたい点です。

まずはIさんからです。

A1では少しシャフトがしなっているのが分かります。これは体の回転より先に手が動いていることを示しています。
だからA2ではもうトップオブスウィングに近い位置にまで一気に担ぎ上げていますね?
B1ではシャフトはしなっていません。これはA1の右股関節とB1の右股関節を比べて頂けば一目瞭然です。
ただ惜しむらくはB1で、フェースが下を向いていることです(紫の線で囲った部分)
これはシャットに上がっているように見えますが、B2の写真でも分かるように、開いていっているのです。
A2とB2の比較で一番差があるのは、右ひざの位置です(紫の線で囲った部分)
A2では膝が開いていますが、B2では開いていません。

A3では軸回転より先に手が動いているため、ダウンスウィングを開始しているタイミングでもA2と手とクラブの位置がほとんど変わりません。これは捻転不足により起こっています。A3とB3の赤い線と青い線を比べて頂けばはっきりわかると思います。
だからA4では手が先行して降りてきてしまい、赤の線まで廻っていないといけないのに青い線のところに」体重が残っています。
そうするとインパクト時にしなっているはずのシャフトがこんな早い位置でしなってしまうのです。
それに対してB3では、左手の甲とフェースが同じ方向を向いています。しっかり捻転しているからこの位置になるわけですし、B4ではシャフトが地面と平行になるところまで来ています。しっかりと右サイドに載れていますね?

A5では、紫の線で囲った右手の甲を見てください。
地面と垂直になっていますね?本来なら、右手の甲は、ここでは45度くらい天を向いていないといけないのです。
真っすぐ飛ばしたいと思うあまり、フェースを真っすぐ出そうとしてすくい上げるようなスウィングになってしまっています。
だからA6では、クラブの慣性モーメントに引きずられて左に突っ込んでしまっています。
対してB5ではしっかりと左に踏み込みながらダウンスウィングが始まっています。
B6では、やはり手の甲の押し込み(返し)が浅いですが、顔はしっかりボールを見ています。

A7とB7を比べてみると、フィニッシュの高さの違いがはっきりと分かります。
Bの方が明らかに高いですよね?
それでも突っ込み気味突っ込み気味なんですが、でもAよりBの方が流れていないことがよく分かります。

Iさんの飛距離は、正球より暫定球の方が20ヤードくらい飛んでいました。
もちろん正球がObではなかったため、20ヤード手前からプレーを続けましたけどね(笑)

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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