結婚はこりごり…そう感じた人が、次はうまくいく人・いかない人の決定的な違い

自念真千子

自念真千子

テーマ:婚活・結婚相談のリアルを知る

「もう結婚はこりごり」
そう口にしながら、心のどこかで「本当にこのままでいいのだろうか」と感じている方は、実は少なくありません。
離婚や大きな別れを経験すると、期待した分だけ失望も深くなり、「もう二度と同じ思いはしたくない」と自分にブレーキをかけてしまいます。

仲人として長年、多くのご相談を受けてきて感じるのは、同じように“こりごり”と感じていた方でも、その後の人生が大きく分かれるということです。
次の結婚で穏やかな幸せを手にする人がいる一方で、再び同じところで立ち止まってしまう人もいます。

その違いは、年齢や条件、相手のスペックではありません。
実は、「こりごり」という気持ちと、どう向き合ったか――そこに大きな分かれ道があります。

結婚はこりごり…そう感じた人が、次はうまくいく人・いかない人の決定的な違い


うまくいかない人の共通点

―「こりごり」の気持ちが、足かせになってしまうとき―

「もう失敗したくない」
この思い自体は、とても自然なものです。
けれど、再婚や再スタートがうまくいかない方ほど、この気持ちを“判断基準”にしてしまう傾向があります。

共通点①「安心できるかどうか」だけで相手を見ている


前の結婚で傷ついた経験があると、無意識のうちに
・波風が立たなそう
・自分を否定しなさそう
・期待しなくて済みそう
といった「安全そうな人」を選びがちになります。

しかし、“安心”だけを軸にした関係は、時間が経つほど物足りなさや違和感に変わることがあります。
安心と、信頼と、関係を育てる力は、似ているようで別物だからです。

共通点② 前の結婚を「相手が悪かった」で終わらせている

再婚がうまくいかない方の多くは、過去の結婚について
「合わなかった」「相手に問題があった」
という言葉で整理を終えています。

もちろん、理不尽な経験をされた方も少なくありません。
ただ、そこに
・自分は何を我慢していたのか
・どんな関係性を見ないようにしていたのか
という振り返り
がないまま次に進むと、似た構図の関係を繰り返しやすくなります。

共通点③ 「今回は一人で決めよう」としてしまう

「もう人に振り回されたくない」
「自分の感覚で選びたい」
そう思うほど、誰にも相談せず、判断を抱え込んでしまう方もいます。

けれど実際には、前の結婚を選んだのも“当時の自分の感覚”です。
同じ地図のまま歩けば、似た場所に戻ってしまうのは自然なことなのかもしれません。

「こりごり」という気持ちは、心を守るためのブレーキです。
ただ、そのブレーキをかけたままでは、前に進むことはできません。

実際に、「もう結婚はこりごり」と感じたあと、強い後悔を抱えたまま婚活が止まってしまった方のご相談もあります。
⇒ 結婚はこりごり…と感じたあと、後悔が残った実例はこちら

うまくいく人の共通点

―「こりごり」を、次の幸せにつなげられる人―
一方で、「結婚はこりごり」と感じていたにもかかわらず、次は穏やかで安定した関係を築いていく人たちも確かにいます。
その方たちに共通しているのは、特別な条件や運の良さではありません。

共通点① 過去の結婚を“感情”ではなく“言葉”で整理してい

再婚がうまくいく人は、前の結婚について
「つらかった」「傷ついた」だけで終わらせていません。

・なぜあの関係が苦しくなったのか
・自分は何を我慢し、何を言えなかったのか
・本当はどんな関係を望んでいたのか

こうしたことを、少し時間をかけて言葉
にしています。
その作業があるからこそ、次に選ぶ相手や関係性が変わっていくのです。

共通点② 「条件」よりも「関係の築き方」を見ている

うまくいく人ほど、年収や肩書き、表面的な相性だけで判断しません。
それよりも、

・意見が違ったときに話し合えるか
・不安や弱さを出せるか
・問題を二人で扱えそうか

といった、「関係を育てていける相手かどうか」を大切にしています。

完璧な人を探すのではなく、
「一緒に未完成でいられる人」を選んでいるのが特徴です。

共通点③ 第三者の視点を、意識的に取り入れている


再婚がうまくいく人ほど、意外なほど慎重です。
ただしそれは、「疑って動かない慎重さ」ではなく、
自分の思考のクセを理解するための慎重さです。

仲人やカウンセラーなど、信頼できる第三者に
・判断が偏っていないか
・過去の影響を受けすぎていないか
を確認しながら進めています。

仲人として感じるのは、再婚がうまくいく人ほど
「一人で決め切ろうとしない」ということです。

「こりごり」だった人が、次はうまくいくために大切な視点

「結婚はこりごり」と感じた自分を、否定する必要はありません。
それは、真剣に向き合ってきたからこそ生まれた感情でもあります。

ただ、その気持ちのまま判断してしまうと、
・安全そうな人を選びすぎる
・期待しないことで自分を守る
・本音を出さない関係を作ってしまう

といった方向に進みがちです。

次の結婚は、前の結婚をなかったことにするものではありません。
前の経験を整理し、活かした先にあるものです。

「もう失敗したくない」から動けなくなるのではなく、
「次は、同じ失敗を繰り返さないために何を変えるか」
そこに目を向けられたとき、ご縁の質は大きく変わっていきます。

まとめ|仲人として伝えたいこと

結婚にこりごりになるほど、真剣に向き合ってきた方は、決して弱いわけではありません。
むしろ、その経験があるからこそ、次はより深い関係を築くことができます。

再婚がうまくいく人は、
「もう一度信じた人」ではなく、
「過去から学び、選び直した人」です。

もし今、「このまま一人で考えていていいのだろうか」と感じているなら、
それは、次の幸せに向かう準備が始まっているサインなのかもしれません。

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自念真千子
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自念真千子(キャリアコンサルタント)

M.M.C (エム.エム.シー) マリッジマネジメントセンター

30代の男女の恋愛と結婚を支援。働き方・価値観・生活設計を大切にし、今も結婚後も幸せでいられるご縁づくりを地域密着・仲人型でサポートします。恋愛の悩みから結婚後の幸せまで寄り添います。

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