仲人が見た、37歳女性の成婚——鍵は“あきらめない心”と婚活の軸
「結婚したら、キャリアはどうなるんだろう?」
これは、現代の婚活世代の多くが抱える共通の不安です。
特に30代の男女は、職場では中核として活躍し責任も増える一方で、
プライベートでは「結婚」「出産」「育児」といったライフイベントが現実味を帯びてくる時期。
今回、当相談所で結婚が決まった “プライム上場企業の30代後半男性×1歳差の女医” のカップルは、まさにそんな「キャリアと結婚の両立」に向き合い、丁寧に答えを出したお二人でした。
彼らのエピソードは、
・共働き希望のカップル
・キャリアを大切にしたい男女
・結婚後の生活イメージがつかめない男性
・専門職女性と結婚を考える男性
すべてに通じる、大切な“気づき”に満ちています。
このコラムでは、この実例をもとに
- 共働き世代に必要なキャリアプラン
- 結婚が互いに与える影響
- 外注・サービス活用という新しい選択肢
- 幸せな結婚のために必要な「寛容性」
について、仲人歴25年の視点でお届けします。
しっくりくる相手に出会えない理由は「条件」ではなく“価値観の
1.しっくりくる相手に出会えない理由は「条件」ではなく“価値観のズレ”
プロフィール上は問題ないのに、なぜか心が動かない
今回ご紹介する男性は、
国立大学卒で、プライム上場企業に長年勤める30代後半の中間管理職。
仕事に対して真面目で責任感が強く、
職場で女性との出会いがほとんどない典型的な“キャリア男性”でした。
彼は婚活中、
- しっかりした家庭で育ったOL
- 医師家系の育ちの良い方
- 仕事をより家庭に軸足を置きたい女性
など、いわゆる「条件の整った方」ともお見合いを続けていました。
キャリア男性が陥りやすい「無自覚の理想像」
しかし、
「悪くはないけど、しっくりこない」
という状態がずっと続いていました。
プロフィールもよい、条件もよい、話も合う。
でも、なぜか深いところで噛み合わない。
価値観の一致が、自分の中でしっくりこない状態です。
悪くはないけど、合っているのかな。。。
そんな時に、1歳違いの女性医師(女医)からお見合いの申し込みが入ったのです。
今までとは全くちがう
それは、仕事でのキャリアを大事にしたいしそんな自分を大事にしてくれる人と出会いたいと考えている人
2.“出会った瞬間の違和感のなさ”は、??
2.“出会った瞬間の違和感のなさ”は、キャリア価値観が近い証拠
互いに「学び続ける」タイプという深い共通項
初対面から、ふたりは驚くほど自然に会話が弾みました。
男性は学生の頃から
- 勉強好き
- 責任感が強い
- 自分の成長を大切にする
タイプで、現在も「仕事が好きで能力を伸ばしたい」という気持ちが強い方。
価値観の“土台”が似ていると距離が一気に縮まる
一方、彼女は医師として日々新しい知識を学び続け、
夜勤や勉強会など忙しいながらも、
キャリアへの向上心が高い女性。
男性は言いました。
「自分と同じように“学び続けることが当たり前”の人と出会ったのは初めてでした。」
職業が女医だから、ではありません。
互いの“価値観の土台”が似ていた のです。
それが「しっくりくる」という感覚の正体でした。
頑張っている彼女に共感をかんじました!
結婚とキャリアは必ず影響しあう。調整こそ夫婦の第一歩
3.結婚は“他者の現実を知ること”。彼女のキャリアを理解した瞬間、男性の価値観は変わった
彼女の働き方を知って初めて気づいたこと
交際が進むにつれ、男性は初めて目の当たりにします。
- 夜勤明けでぐったりして帰る彼女
- 専門書を開いて勉強を続ける姿
- 学会準備に追われる日々
- 出産したら、今の働き方を変えざる得ない現実
そこで初めて、彼の中に
「結婚は相手のキャリアにも責任を持つこと」
という視点が芽生えました。
「キャリアは彼女だけの問題じゃない」への視点の転換
それまでは、
「自分は仕事を頑張る。家事は女性がある程度やってくれるだろう」
という、よくある無意識の思い込みがあったそうです。
しかし彼は言いました。
「彼女のキャリアは、出産や育児で本当に変わってしまう。
これは“彼女だけの問題”ではなく、ふたりの結婚の課題なんだと気づきました。」
この気づきこそが、大きな“成長”でした。
結婚とキャリアは必ず影響しあう。調整こそ夫婦の第一歩
4.結婚とキャリアは必ず影響しあう。「調整」こそが夫婦の第一歩
共働き夫婦が直面する分岐点
多くの男性は、
「自分のキャリアはこのまま続く」
と考えています。
しかし実際には、
結婚すれば“夫婦のキャリア”として再設計が必要になります。
特に共働きを望むカップルの場合、
- 子どもの教育方針
- 家事育児の分担
- 時短勤務の選択
- 親の介護の可能性
など、キャリアに直結する要素が必ず出てきます。
無意識の性別役割を手放したときに見える未来
今回の男性は、その現実に正面から向き合い、
「家事は外注して、彼女が無理なく働ける環境を作ろう」
という考えにシフトしました。
これは、まさに“夫婦になるための第一歩”です。
結婚とは、
「互いの人生に影響を与え、与えられる関係になること」
なのです。
外注はぜいたくではなく“未来への投資”。現代夫婦の賢い選択肢
5.今の時代の幸せの形は、二人で“選択肢を増やすこと”
宅配総菜・掃除代行・家電フル活用は「時間の価値」を高める
共働き家庭が増える中、
夫婦だけで家事・育児・仕事をすべて抱え込むのは現実的ではありません。
だからこそ今は、
・宅配総菜
・掃除代行
・ベビーシッター
・ファミサポ
・家電フル活用(食洗機・乾太くん etc.)
など、外部サービスを「戦略的に使う」時代です。
外部サービスを使う夫婦ほど関係満足度が高いという事実
今回の男性は、彼女と話し合い、
“外注はぜいたくではなく、ふたりの未来への投資”
だと考えるようになりました。
結婚後の生活を”負担“ではなく、
ふたりで作り上げる“プロジェクト”
として捉えるようになったのです。
これこそが、現代夫婦の幸せの本質です。
結婚はキャリアを狭めるものではなく、互いの可能性を広げる関係
6.まとめ:結婚は“キャリアを諦めること”ではなく、“互いの可能性を広げること”
価値観の共有が“夫婦の強さ”になる
今回ご紹介したカップルは、職業や条件よりも
互いの価値観・努力する姿勢・キャリアへの向き合い方
がフィットしていました。
結婚とは、職業の相性ではなく、
人生に対するスタンスの相性 が大切です。
そして、
結婚はキャリアの邪魔ではなく、
互いを理解し、成長し合い、選択肢を増やすための関係
だということを教えてくれる実例でした。
二人で人生を再設計していくことが“幸せの本質”
読者の皆様にもぜひ、
- キャリアの悩み
- 結婚後の生活の不安
- 共働きの現実
を一人で抱え込まず、
パートナーと一緒に「どうすれば二人にとって最善か」を考えてほしいと思います。
結婚はゴールではなく、
**“キャリアと人生の共同設計のスタート”**です。
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