マイベストプロ神戸
岩崎吉男

中小企業・個人事業主の知的財産を守るプロ

岩崎吉男(いわさきよしお) / 弁理士

ナレッジ特許&技術士事務所

コラム

相手の話をとことん聞き続ければ

2015年7月7日

テーマ:自己啓発

コラムカテゴリ:法律関連

 過去に交通機関の現場で管理職をしていたことがあります。

 今日はそのときのお話です。

■ある夏の日に部下がお客様を連れて事務所に入ってきました。
 そのお客さまは部屋に入ってくるなり、大きな声で怒鳴り散らされて
 いました。
 
 私も一緒に同席して、応接セットでお話を伺いました。
 そのお客様は、「車内の冷房が効いていない。」「何回も御社に忠告
 しているが、一向に改善されない。」ということでたいそうご立腹の
 様子でした。

 私が同席するなり、そのことをおっしゃられました。
 部下が「他のお客様もいらっしゃることなので、お客さまお一人の
 ご意見だけを聞くことはできません。」
 と説明するのですが、

 火に油を注ぐ結果になり、そのお客さまはますますエスカレートして
 冷房の他にもいたらぬ点を挙げて、大声でわめき散らされました。

■そのときの部下の言っていることは、正しいのですが、相手の感情を
 害したようです。
 そこで、

 私たちは、ただひたすらお客様のおっしゃることを聞くことに徹しま
 した。
 時々、相槌をうちながら「そうですか。申し訳ございません。」
 というだけで、一切何もいいませんでした。

 お客さまはそれから1時間くらい一人で話し続けられましたが、話した
 いことを全て話されたようで、だんだん、声も小さくなってきました。

■そして、ついに
 「俺のいうことが分かってくれたんか、あんたらは会社員やから自分
 一人の意見で、そう簡単には変えれんわな。」
 「まあ、できるときでええからやってえな。」
 と言って席を立たれました。

 おまけに、部屋を出ていかれるときに
 「ありがとう。」
 といっていただきました。

 
■何か気にいらないことがあって、苦情をいってくる相手に対して、同じ
 ように反論しても、まったく相手は聞き入れてくれません。
 それどころか、もっと興奮します。
 自分が興奮しているときのことを思い出してください。

 これは、理屈ではなく、感情の問題だからです。
 相手は、自分の思いが伝わらないことに、怒りを感じているのです。
 ひょっとして、結果はどうでもいいかも知れないのです。

 ですから、こんなときには、反論せずにただひたすら相手の言うことを
 聞くことです。

 決して、話の時間が長いとか、面倒くさいと思ってはなりません。
 その心は、相手に伝わります。
 ですから、真剣にそして素直に相手のいうことを聞くようにしてください。

■必ず、最初よりはいい結果がでます。
 だって、相手は少なくとも自分を受け入れてもらったと感じることがで
 きるのですから。

この記事を書いたプロ

岩崎吉男

中小企業・個人事業主の知的財産を守るプロ

岩崎吉男(ナレッジ特許&技術士事務所)

Share

関連するコラム

岩崎吉男プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0794-88-8561

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岩崎吉男

ナレッジ特許&技術士事務所

担当岩崎吉男(いわさきよしお)

地図・アクセス

岩崎吉男のソーシャルメディア

rss
心の栄養ブログ
2021-06-17
facebook
Facebook
  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫の法律関連
  4. 兵庫の特許・商標・知財
  5. 岩崎吉男
  6. コラム一覧
  7. 相手の話をとことん聞き続ければ

© My Best Pro