専門店は千問店② ~ 日本屈指の甲冑師 大越忠保 編♪ ~
私がこの仕事に就き始めた時、自分自身で「分からなかった言葉」、「疑問に思ったこと」「なるほどなるほどっ」と思ったことを振り返りながら載せていきます♪
今回は鎧のデザイン性に影響する「草摺」(くさずり)です。
↑鎧のこの部分を草摺りといいます。
前草摺り一枚型です。(左右、後ろ合わせて4枚)
↑こちらは胴丸型と呼ばれるタイプの草摺りです。
前が三枚となっています。(左右、後ろ合わせて八枚)
実際に山城(山の上のお城)が多く築かれてゆくにつれ、戦いも局地戦や城攻めが主流になり、騎馬戦より徒歩戦に向いた甲冑が求められるようになっていき、足の動きがしやすい胴丸型が主流となっていったそうです。
男の子の節句用としては、古典的、伝統的、シンプルな飾り方をする場合は草摺り一枚型の鎧でのコーディネートが多いです。
対して、デザイン性を持たせる場合や、現代的なタイプ、オシャレなタイプには胴丸型の鎧が多いです。
あくまで傾向ですが。
決してどちらが「良い」「悪い」ではございません。デザイン性とお選びになる方の好みになります♪
全く違うデザインなのですが、お客様ご説明した際よく「ほんまやっ、違うわ」とか「なるほど~」と言われます(笑)
こちらの「草摺」に限らず、いろんな商品を見たお客様は視覚的に「なんとなく違う」と感じる部分は意外と多いとようです。実は、この「なんとなく」の部分に職人の「こだわり」が詰まっている場合があります。この「なんとなく」をご案内させて頂くことが私の仕事です♪
「なんとなく」と感じた部分は店員さんにいろいろ聞いてみてくださいね♪
追伸、恥ずかしながら私より詳しいお客様も多数いらっしゃいます。もっと精進します(笑)
五月人形のい・ろ・は♪① 兜の名称
五月人形のい・ろ・は♪② 鎧のデザイン
五月人形のい・ろ・は♪③ 兜のデザイン 龍 黄金 編
五月人形のい・ろ・は♪④ 兜のデザイン シルバー編
五月人形のい・ろ・は♪⑤ 兜のデザイン 武将編
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