睡眠時無呼吸症候群の検査について
耳鼻咽喉科 藤木クリニック 院長の藤木暢也です。
今回は、いびきについてのご相談です。
Q.質問
寝ているとき、いびきが大きく、息がとまっていると言われるのですが・・・
A.回答
いびきは、眠っているときに、息の通り道のどこかが狭くなって、音が発生するものです。さらに狭い部分で息が通らなくなると、息が止まって無呼吸状態になります。睡眠時無呼吸症候群とよばれる状態です。
睡眠時無呼吸症候群は、無呼吸のため睡眠の質や効率が悪くなり、昼間の眠気や居眠りをおこしたりします。
2・26事件をご存知ですか?
日本史のお勉強ではありません。2003年2月26日、JR西日本の山陽新幹線が岡山駅で緊急停止した事件です。原因は、運転士の居眠り。この運転士が睡眠時無呼吸症候群でした。この事件以来、睡眠時無呼吸症候群の危険性がクローズ・アップされました。
しかし、睡眠時無呼吸症候群の危険性は、これだけではありません。重症の睡眠時無呼吸症候群は、いろいろな生活習慣病と関係することがわかってきています。
糖尿病や高血圧との関係も指摘されています。
特に命にかかわるような心臓病の危険性が数倍高くなります。
しかし、ご安心ください。適切な治療をすることで、この危険性が少なくなることもわかっています。
こころあたりのある方は、一度、睡眠時無呼吸症候群に詳しいクリニック(耳鼻咽喉科、呼吸器内科、など)でご相談されることをお勧めします。