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藤木暢也

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コラム

声の健康管理とメンテナンス

2012年9月5日

 声は声帯で出ていると思いがちです。

 もちろん、声帯は、喉頭原音を発生する、楽器で言うとヴァイオリンの弦にあたりますが、ヴァイオリンも共鳴箱であるボディがなければ楽器として美しい音は出ないのと同じように、人の声にも共鳴箱が必要です。それが、口腔(口のなか)、咽頭(鼻の奥からのどまで)、鼻、副鼻腔、頭部、胸部などの体の部分です。つまり、人はからだ全体が楽器なのです。

 声を生み出す仕組みは、まず、呼吸に関係するいろいろな筋肉の働きによって、肺から吐き出された空気が、声帯に向かいます。声帯は、息を吸うときには開きますが、声を出すときには閉じて、空気の通り道を狭くし、それによって声帯の表面が1分間に数100回震えて、声を発生させます。その音は、空気に乗って、咽頭や鼻に伝わって、響きをつけることによって、美しい音色やことばに変わります。ですから、声帯はもちろんのこと、鼻や口腔、咽頭などの部分に不調があっても、良い声は出なくなります。

 ポリープや癌などの声帯の異常は、耳鼻咽喉科を受診し、ファイバースコープや電子内視鏡で、声帯を観察すればわかります。しかし、止まっている時(声を出していない時)の声帯に異常がなくても、声を出している時の声帯の振動(これが声の発生源です)に異常があれば、出てくる声には異常が出ますが、これは通常のファイバースコープや電子内視鏡ではわかりません。

 声帯は声を発生するとき、声の音の高さ(基本周波数)で振動しています。声の基本周波数は100〜250Hzくらいですので、1秒間に100回以上振動していることになり、これを肉眼で見ることは不可能です。そこで、声帯の振動を見えるようにする検査機器が、喉頭ストロボスコープ です。
 この機器は、声帯振動を計測し、その周波数あるいはその振動数からわずかに変化させて光源を点滅させて、声帯を観察することにより、声帯振動を見えるようにします。これによって、声帯を、見かけ上静止させたり、非常にゆっくりとした振動として観察することができるようになり、通常の内視鏡検査ではわからない声の不調の原因を突き止めることが可能になります。
 この検査は、大学病院や声を専門とする病院ではよく行われますが、一般診療所で行っているのは稀です。しかし、多忙な、声を使う職業の方の、大切な声帯の健康管理と治療を、きめ細かな対応が可能な診療所でも行えるように、当クリニックではこのような検査設備を導入しました。

 声を発する人の体は、他の楽器と違って、血の通った生身の楽器です。通常の楽器でも、調律やメンテナンスが必要なように、生身の楽器はそれ以上に定期的なメンテナンスが必要です。症状が出ない知らない間に、声帯結節やポリープができたり、風邪のあとに副鼻腔炎になっていたりということもあります。

 声の不調は、声帯が原因となることが多いのですが、鼻や咽頭の炎症の影響でも、不調が起こることがよくありますので、声帯治療だけでなく、鼻、口腔、咽頭の総合的な治療も可能な耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。

耳鼻咽喉科 藤木クリニック
院長  藤木 暢也

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