Q.私は春と秋にかけて、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりがひどくなります。
耳鼻咽喉科 藤木クリニックの院長 藤木暢也です。
日常よくいただくご質問について、このコラムで可能な限りお答えしていこうと思っております。
今回は、「鼻づまり」についてのご質問です。
Q.質問
最近、鼻がつまった感じで鼻全体の通りが悪く息苦しい感じがします。花粉症の薬を飲んでも治りません。
このような症状が続いているのですが・・・どのような病気で、どのように対処していけばよいでしょうか?
A.回答
鼻の中の構造は、比較的複雑で、何もない筒状の通り道ではありません。
鼻甲介というヒダがいくつかあり、真ん中にある鼻中隔で左右が隔てられています。鼻中隔といくつかの鼻甲介それぞれの間の隙間が空気の通り道です。
ですから、鼻甲介が腫れたり、鼻中隔が曲がっていたりすると、その隙間が狭くなり、鼻がつまって通りが悪くなります。
鼻甲介が腫れる一つの病気が花粉症ですが、原因はそれだけではありません。
慢性鼻炎による鼻甲介の腫れや鼻中隔彎曲症、また、慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)の場合も、それらの隙間に鼻茸(ポリープ)ができたりして、鼻づまりの原因になります。
これらはどれも耳鼻咽喉科で専門的に診察を受けて、初めてはっきりするものです。一度、耳鼻咽喉科に受診されることをお勧めします。