塩化亜鉛療法(いわゆるBスポット療法)~上咽頭炎の治療について
さんまがおいしい季節になってきました。
そのせいか、最近、さんまの骨がのどに刺さった方が、ちらほら受診されています。
さて、魚の骨がのどに刺さったとき、どのようにしていますか?
ご飯のかたまりを丸呑みして、とれるかどうかやってみる・・・
よく聞かれる話です。
答えは ×
むしろ悪くなることさえある危険な行為です。
骨がとれるどころか、さらに深く刺さってしまい、取りにくくなったり、大きな骨の場合、食道に穴があいて、首や胸の奥に膿みが溜り、命にかかわることも起こり得ます。
魚の骨が刺さる場所は、扁桃腺や舌の付け根、食道の入り口近くなどさまざまですが、実際診察してみると、ご自身が感じる痛みの場所と異なることも多く、自己判断はできません。
特に食道の入り口に大きな骨がひっかかった場合は、化膿して大変なことになることもありますので、なるべく早く耳鼻咽喉科の診察を受けていただくことをお勧めします。
(食道の中まで飲み込んでしまった時は、胃カメラでとりだすこともあります。その場合は、内科・消化器内科になります。)