65【ライフプラン】セミナー動画55分「キャスキットファイナンシャルプランニング」
不動産会社の新人社員研修で使用した文章です。経験則と老婆心の結晶ですが、実際に体験しないとわからないことも多いですね。
これだけは覚えてね、というのは「他人は自分と違う」ということです。自分なら理解できる、実行できることを他人が同じようにできるとは限りません。一か所でも参考になれば幸いです。
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2022年6月3日
社会人としての心構え
竹下 昌成
ご入社おめでとうございます。すでに2か月の社会人を経験し、いかがでしょうか?
・みなさんはすでに「プロ」です。お客様・取引先から見ると甘えは許されません。
自分=会社です。
・研修は「きっかけ」です。そして、その場限りの安全地帯です。
常識的な範囲で自由に積極的に参加し成果を感じられるようにしましょう。
1.仕事ができる、できないの分かれ目
・ちょっとした気遣い
・当たり前のことを当たり前にやる
・できないことはできないと言う
・できない約束はしない 約束したなら必ず実行する
・上司同僚に確認するためにもまず、客が何を言っているのかを正確に理解する
自分自身の理解力をあげる
・待つ身は長い
ピークのズレを認識する
会社 契約時がピーク
顧客 決済時以降がピーク
細やかなフォローが信頼構築のカギ
・自分のカネならそれはやることか?
・損しなければやる、損してでもやる=将来のため・次の仕事のため
・他人の資産を預かる仕事 命の次に大事なもの、命よりも大事なもの
・丁寧語が基本 上司は当然、年上の部下、年上の後輩。
顧客は当然、どんな取引先であっても
その他の同期、部下や後輩はケースバイケース
・過剰な謙遜は不要
2.報告・連絡・相談
・電話・FAX・メール・LINE 自分が連絡しやすい方法に誘導すること
・質問の仕方
「どうしたらいいですか?」
ではなく
「こうしょうと思いますがいかがでしょうか?」
「この案とこの案を考えていますが他にご要望はございますか?」
社内・社外・それぞれの相手によっても変わりますが、自分で考えるクセをつけるということです。あまり的外れな提案をすると却って、怒られたり、信用を失ったりしますので注意は必要です。経験が解決してくれます。
・アポに遅れるのに連絡を入れないのは最低
遅れそうなら余裕をもった到着時間を早めに一報を入れる
結果、遅れなくてもかまわない
遅れると主導権を握れない
・すぐに連絡が取れる世の中で連絡をしないのは怠慢
例)不動産売買時
手付金の振込 着金したらLINE 1本
残代金の振込
初めて物件を買うオーナーは不安です。前日に不動産会社に何百万も振り込んで大丈夫なのか??慣れてるオーナーは他 の会社や担当者と比較します。報告がなくて怒るオーナーもいれば気にしないオーナーもいますが、次の仕事をどこに頼むかの基準にしたりします。
*メール悪文例
どんな状態か読み取れますか?
タイセイハウジーから転勤で入居予定者へのメール
会社借り上げ社宅への転居
引っ越し業者はタイセイハウジーが相見積もりして決定
入居予定日まで6日
・箇条書きを活用
・署名はきっちりつける
・相手にボールを投げておくクセをつける
・期限をきるクセをつける 期限がきたら確認する
・相手に選ばせる
アポ時間 3つほど候補を挙げて選んでもらう
3.持ち物
・ローン電卓、レーザーメジャー、水平計、スカーフ
スマホでも良いですが専門性をアピールするための小道具です。
・ボールペン 消えるボールペン不可
・名刺 自分のアピールを 場面によっての使い分け
・不動産売買の手引き
・【参考】懐中電灯、白手袋、スリッパ、防犯ブザー、録画機能付きカメラ、ボイスレコーダー、 消毒液、スマホ充電器、予備ハンカチ、切手、USBメモリ
4.アポの何分前に行くか
30分前に着。周囲を歩いて一周。状況確認と会話のヒントになりそうなものを見ておく。
5分前に訪問。
5.身だしなみ
清潔感・こだわり(一点豪華主義、話題のもの)・色
スーツ・ネクタイ・靴・腕時計・クルマ
*モノにしゃべらせる
6.カイシャとの関係性
・会社と社員は50:50
・会社は道具
・サラリーマンはノーリスク
・看板半分人半分
・転職 他社でも現在と同等の給料を稼げるか
自分の将来とマッチしているか
・会社と自分のマッチング
しばらくすると悩む時期も来るかもしれません。むしろ来るのが普通です。
自分>会社 自分<会社
いろんな感情もわくでしょう。お伝えしてしておきたいのは自分を過大評価することは危険ですが、過小評価もしないよ うにということです。
客観的に自分を見るクセをつけておきましょう。
自分の年齢で世間一般のスキルやキャリアと比較してどうなのか?
これに尽きます。
今は尊敬し、遠い存在に見える上司も同様です。
上司も人間ですし、まだまだこれから一緒に成長していく人たちです。すべてを鵜呑みにするのではなく疑問点や自分ならこうする、などの意見を確認していきましょう。
当然ですが、礼をもって接します。仮に自分・上司にミスがあったとしてもお互いに責めるのではなく改善していけるような関係性を築いていきたいものです。
会社は人の集まりです。「会社が嫌だ」というのは仕事内容がツライということもありますが社内の人間関係が主因です。環境づくりは社長の仕事ですが、自分たちも仕事しやすい雰囲気をつくれるようにしていきましょう。
取引先との人間関係もストレスになりますが、これは正当性とパワーバランスの問題になります。社会人っぽいですね。そして「何を言ってるか」よりも「誰が言っているか」のほうが重要にもなります。早めに問題の芽は摘んでおくこと、取引先との関係性を築いておくことです。
7.時間について
・他人の時間を大事にしない=自分の時間が安い
時間単価を考えてみましょう。
例)年間家賃4,000万のオーナー
365日24時間で割ると日給109,589円 時給4,566円
年間休日110日として稼働255日 日給 156,862円
一日8時間労働として 時給19,607円
・「お忙しいところ申し訳ありません」単なる枕詞にしない
・自分の時間も大切に
GEで早期退職募集の時期に部下に言ったこと
「資格を取る、勉強をする、本を読む、身体を鍛える、ひたすら身体と心を休める」
なんにしても目的をもって過ごすこと。
「人員が半分になるなら成績は上位半分にいれば選択できる」
会社に残る、残らないを含めて選択肢を持てるようにしておくこと。