先の心配をせずに、今を楽しめる住まいとは?
◯◯から聞いた話ですが、最近の若い銀行マンがマイホームを買う場合、築10年そこそこの中古物件を検討するらしいのです。年収も普通の人よりは高いのだから、新築不動産も十分に手が届くのになぜでしょう?
理由は後から述べますが、初めてマイホームを買う方の判断としては私も大賛成です。
銀行マンの判断の第一は担保価値だと思います。
築年数の古い中古物件には、長期住宅ローンがつきにくいのはわかりますよね。
新築だと35年ローンは余裕でOK。10年経過でも、まだ25年も残っていますから。
第二は価格の下落が一段落していることです。
戸建とマンションでは価格下落のテンポが違いますが、このあたりまで来ると、ある程度その先の価格予測はたちます。
【2回目の大規模修繕が終わったサンヴェール須磨妙法寺】
私の視点は少し違います。
私が築10年そこそこの中古物件を推奨する理由の第一は、「建物の悪さ加減」が10年を超えるころから目に見えてくるからです。
施工の良いのも悪いのも、10年未満ではあまり分かりません。
外からは外壁や屋根の痛み具合が素人でも分かります。
外見の悪いのはやはり元に戻すのにお金がかかります。戸建は特にそうです。
マンションは外観だけでなく、管理事務所やエレベーターなどの共用スペースも要チェックです。
あなたが初めて買うなら、やはり管理会社が入っているマンションが無難です。
廊下やエントランスの掃除が出来ているマンションには、十数年毎に行われる大規模修繕計画が策定されていて、修繕積立費もきちんと貯められている場合が多いのです(これは経験です)。
マンションは集合生活ですから、ある程度のモラルは必要ですが、建物の外部や共用配管のメンテナンス費は、毎月住民が積み立てている修繕積立費から拠出しますので、戸建と違って突発的な費用はあまり考えなくても大丈夫ですね。
【設備配管。きちんとした仕事をする業者なら、近いうちに問題が起こりそうな接合部は取替えを提案してくれるはず】
私はマンションリフォームが得意ですが、大規模修繕計画が適切に実行されている10年そこそこのマンション購入には大賛成です。
戸建と違ってマンションの突発的費用というのは、水漏れ事故です。下の人に迷惑をかけますからね。
築20年くらいから水漏れ事故は増えてきますので、設備入替時に周辺配管をチェックして、場合によっては新しくするべきでしょうね。
【台所からの水漏れ事故も、当社の「置き床生活」は濡れた部分だけを剥がして乾かしました。全体を触る必要はありませんでした】
でも築10年そこそこならまだ大丈夫ですから、内装のリフォーム予算だけを考えておけばいいでしょうね。
でも、これくらいの中古マンションは出物が少ないですから、ある程度の時期から情報収集しておく方が良いでしょう。
【杉の「置き床生活」を置いた寝室。よく眠れるようになったと好評をいただきました】
築10年そこそこのマンションなら、一度に全部をリフォームする必要がありません。
そうです、経年劣化にばらつきがありますから、工事費用が小額ですみます!
20年を超えると、劣化が全面に及んでいるので全部変えたくなりますね。
いま空き家があふれていますね。
古い中古は出来るだけ安く買って(買えたらいいけど)、大胆にリフォームしましょう。
今は使える補助金(工事条件あり)もあちこちにあります。
築年数の浅いのは買い値が高くなりますから、買ってから10年くらい先までの生活予測分だけリフォーム予算を使いましょう。
あまり先のことを考えてもそうならないのが人生です。ご予算は大切に使いましょう。
【断熱効果ばつぐんのオリジナル木製内窓(特許取得)。結露対策にも有効です】
でも、一回施工するだけでマンションの断熱や湿度調整が半永久的に可能になる天然木リフォームがあります。
リフォームは、見栄え、使い勝手、構造が起因する根本課題の3つを考えるべきですね。
森林浴生活は、3番目の構造が起因する根本課題の解決が特に得意です。
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