押入れの中はそのままで、引き戸に変える方法
【エレベータには乗らない高さ2300㎜の4枚引き込み戸】
広い勾配天井のリビングダイニングを区切って洋室を作りたいが、夜お休みになるときだけ閉めたいとのご要望でつくらせて頂いたのがこの写真です。
①引き戸を占めた状態でも空間を広く感じたい。
②4枚の引き込み戸にしたい。
③リビングのTVボード家具の色に合わせたい。
【滑りのよい戸車と木製の取手を使いました】
建具をつくる手順は、大工さんが枠をつくった後に建具屋さんが採寸して、現場で調整します。
新築と違って中古住宅は、枠の土台となる壁自体が垂直ではありません。
枠施工段階で、大工さんが極力水平・垂直に合わせるのですが完全には無理です。
そこで建具屋さんが、何度も合わせながら戸車の高さ調整と鉋(かんな)を使ってすき間なくぴっちり収めてくれます。
両者とも、まさしく職人の技です。
【4枚引き込んだらこんな感じです】
空間を時には広く、時には狭く使うには引き込み戸はぴったりです。
また、勾配天井のリビングダイニングだったので、上を開けるのが狭さを感じさせない点でよかったと思います。
また。建具の色については、雑多な家具があるリビングダイニングには、シナベニヤが一番しっくりくると思います。
【杉の四方框の高さ2170㎜の3枚引き戸】
漆喰と杉で内装されている部屋には、いくらシナベニヤでも違和感があります。
こんな時は周囲と同じ材料でつくるのが一番しっくりきます。
100%無垢材でしかも2170㎜の高さとなると、反りが心配になります。
もともと無垢材は湿気を吸ったり吐いたりするのが特徴ですから、多少の反りはやむをえないことではありますが、3枚の扉がスムーズに開閉しなければなりません。
そこで、四方框に中桟を入れました。真ん中の板も杉ですが、軽量化対策もばっちりです。
【物入れの床も杉、壁は桐板を使っています】
マンションのコンクリートは一年と通じて、湿度の影響がかなり激しく出ます。
クローゼットの中の服にカビが付いたという話もよく耳にします。
したがって、そのような場所に自然調湿力に優れた杉、桐、漆喰を使うと夏はさらさら、冬は乾燥しすぎないという快適空間になります。それになんといっても、杉のなんとも柔らかいいい香りは快適なリラクゼーション効果があります。
皆さん、木製建具で一石二鳥の快適空間を手に入れませんか?
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