硬い無垢床材は、冷たいんですよ!
今年の2月頃、室内の局部的な寒さと壁・床の結露悩んでいるとお客様から相談を受けました。
窓の寒さはマンション生活者の普通の悩みなのですが、部分的に床や壁が冷えて、結露によるカビが発生するので対策を考えてほしいという依頼でした。施工時期は、壁や床が十分に乾いてからの方が良いので今になりました。
【コンクリート床の結露でカーペットがカビだらけ】
なぜ、この部屋のこの部分だけ、床に結露が発生してカビがついているのかについては、ほぼお客様が原因を突き止めていました。この部分の階下は部屋ではなく、共用部の廊下だったので、寒いときに橋が凍るあの現象ですね。
下からの外気で外壁と同様に冷やされていたのですが、どうも断熱材が入っていないようなのです。
【床の冷えを止める遮熱シートを組み込んだ杉の置き床生活】
こんな時はコンクリート床からの冷えを止める遮熱シートを組み込んでいる杉の置き床生活が役に立ちます。
この遮熱シートは調湿性があるので新たな結露の心配がありません。
四方雇実(やといざね)方式で420×915の小型パネルを連結してゆくので、カーペットの上でも施工できるのが一番の特徴です。床に釘やビス、接着剤は使いませんから、マンションの管理規約にも反しません。
また、いつでも取れるので、フローリング禁止のマンションにも採用されています。
【考案した遮熱シート付の断熱パネル】
なぜ、冬に壁が濡れるのか? 断熱材が入っていないか、劣化しているかのどちらかですが、
マンションの断熱材劣化のケースでは、室内の石膏ボード表面が濡れるところまではいきません。
石膏ボードをめくったときに壁体内が湿気る程度です。
ですから、今回は最初から断熱材が施工されていなのです。
【あらかじめ、壁や窓下の採寸をして断熱パネルをつくりました】
壁断熱の一番の悩みはなんだと思いますか?
パネルの厚みが問題です。市販されているものの厚さでは、窓枠よりも室内側に飛び出すので、窓枠を作り直すか、加工する必要があります。でも、継ぎ足しでは見栄えが悪くなりますし、市販製品で作り変えるとなると素材にもよりますが費用が高額になります。
森林浴生活では、カバー工法の木製枠を用意していますので大丈夫ですが…
【表面の仕上げはシナベニヤです】
マンションの窓枠の出幅は、大体10㎜以下です。今回は5.5㎜のシナベニヤ合板に0.9㎜の遮熱シートを貼りましたので、両面テープやボンドを考えると7.5㎜強です。
真空断熱パネルという市販製品がありますが、これでは壁に釘やピンを自由に刺すことができませんし、そこそこ高額なので、僕は家庭用には不向きだと思っています。
マンションの場合、壁も収納スペースですからね。
壁や床の結露は、十分乾かしてから施工しましょうね。
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