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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

湿気と結露に弱いMDF

2015年8月1日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 調湿 

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え


【薄いMDFで仕上げてあるアルテピアの押入れの床】

先日、押入れの床を踏み抜いたから見に来てほしいとお施主様から連絡がありました。
MDFってご存知ですか? 特徴はというと以下のように紹介されています。
「紙と同質でありながら、紙よりはるかに厚くて強く、幅や長さの狂いも少ない使いやすいボードです。表面は硬く平滑で、中は緻密。加工面がきれいに仕上がります。比重は0.65程度。板面へのクギ打ちや木ネジは効きますが、 木口面にクギ打ちする場合は割れが生じやすいです。クギの保持力や湿気に対してあまり強くないですが、安価で扱いやすい素材です。」


【ベルエール西神南では、窓枠にも使われています】

「…湿気に対してあまり強くない…」のに、マンション新築時の業者は、平気で湿気や結露の発生するところに使用しています。おまけに、今回の押入れに使われていたのはとても薄いものです。押入れの床の下はすぐコンクリート面です。
コンクリートが湿気を呼びやすいことを知っていれば、せめてベニヤ板くらい使って欲しかったところです。

また、窓枠の下枠は結露がタップリと溜る所です。他の現場でも、「下枠が部分的に膨らんでいるのはなぜか」と聞かれたことがあります。結露がプリントの下のMDFに染みこんでぷっくり膨らんでいたのです。おまけに「…釘の保持力にあまり強くない…」MDFの窓枠はカーテンレールの取付けに適していません。窓枠上の壁に下地も入ってなかったし…


【ドアの内部が一部、膨張したプリント貼りのトイレ扉】

この写真は新築後10年の一戸建のトイレ扉です。湿気が侵入した原因は不明ですが、これもたぶんMDFだと思います。これはほんの一例ですが、マンションが安普請だといわれる所以です。
これらの仕事を指示したマンションデベロッパー、施工業者には、マンションというコンクリートは湿気を呼びやすい、結露が発生するということを知らなかったのでしょうか?
知らないはずはないでしょうね。新築マンションの畳の下には、防湿シートや除湿剤が入っていますから。彼らはコストダウンのために不適切な商品選定をしたのです。


【9㎜の桧の合板で押入れの床を仕上げました】

マンションを見ていると10年持たない製品がたくさんあります。上記以外に、クロスやソフト幅木が剥がれる。
クッションフロアが浮き上がる。結露で気がついたらカーテンがカビだらけ。これらの現象はなぜ起こるのでしょう?
湿気による早期劣化がほとんどの理由です。
湿度や結露はカビを呼び、ダニを招きます。低ホルムアルデヒド住宅になってからは、カビは暴れ放題で、最近、過敏性肺臓炎という高齢者特有の病気まで新たに出現しています。

マンションの天井・壁・床にはコンクリート躯体が呼ぶ湿気をコントロールする機能が、住む人の財産や健康を守るのです。エアコンや除湿機頼みでは、お金がいくらあっても足りません。
樹齢の2倍の耐久性をもつ天然木商品を使えば、その永続的な調湿力でコンクリートの湿気を抑え込むのです。
マンション生活者の皆さん、リフォームをするときはその素材を見直してみませんか?

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