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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

無垢材はダニを寄せつけない=某マンションでの実験=②

2015年6月4日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 森林浴 健康

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え


【木と森の快適さを科学する  宮崎良文著】

鉄筋コンクリート造マンションを木の床に改装することでダニ防除をした実例実験をご紹介します。
ダニ被害に悩んでいる畳及びカーペット敷きのマンションを「ナラ材」を主とした「木の床」に改装することにより、ダニ数がいかなる変化をするのかを調べました。
ナラ材は堅い素材で、食卓テーブルなど傷のつきやすい家具にもよく使われる無垢材です。

改装前の状況
① 床の大半がカーペット敷きと畳
② 家族5人全員が、かゆみ症状を訴えている。
③ 改装前の床上のダニ数は、104匹/㎡。調査時期は8月~9月の平均


【想像ですが、乾式二重床方式なら、たぶん、こんな工事をしたのではないかと思います】


【パーティクルボードと床板の間の根太はたぶんなかったと思いますが…】
サンヴェール須磨妙法寺 前モデルルームの施工写真です。当時はまだ「杉の置き床生活」は開発されていませんでした。

改装工事の実施
① 同年の冬季に工事を実施
② 工事中も工事後も、殺ダニ剤は使用しない

翌年の同時期(8~9月)にダニ数の調査実施
① ダニ数は平均23匹/㎡
平均とはナラの無垢材に改装した箇所を何ヶ所か調べて出した数値です。


【ダニの数的変化のグラフ、悪さの主役のヤケヒョウヒダニが激減しています】

わずか半年で、104匹 ⇒ 23匹へ、77.8%も減少しています。
殺ダニ剤は使用していないので、ナラ床材に改装後にダニは逃げて行ったということです。
ダニは糞や死骸もアレルギーの源ですので、逃げて行ってくれるのが一番良いのです。

実験者たちの考察は以下の通り
① ナラ床材に替えたことで、物理的にダニの繁殖に適さなくなった。
 ⇒カーペットや畳は凹凸が多かったが、床材にしてダニの棲家がなくなったということ。

② 木材の調湿効果によって湿度が低く保たれたこと。
 ⇒無垢の床材には優れた調湿効果がります。しかも永続的と言えるくらい持続します。
※注意すべきは無垢材の呼吸を妨げるウレタン樹脂塗装などはしないということです。

③ 木材中の香り成分が、ダニの行動や繁殖を抑制した。
 ⇒無垢材の香り成分が…この驚きの事実にはさらに学者たちの実験があります。

次回、この点についてご報告をさせて頂きます。
昨日6/3、近畿地方も梅雨入りしました。6月は雨が少なそう気がしますが、蒸し暑いのは嫌ですね。

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