既存窓枠を使った木製内窓
【アルテピアモデルルームの木製二重サッシ】
2013年度の冬まで、流れるような結露と無縁だった木製二重サッシ箇所に、今年はかなりの結露が見られたことは既にこのコラムでご報告しました。
それまでマンションにお住まいで結露に無縁の方のお話の中で一番多かったのがこれです。
「うちはいつでもサッシを少し開けているので結露はない」
もともとマンションは気密性が高い割に換気量が少なく、また冬にはその換気ガラリを閉める方が多いので、木製サッシを取りつける場合でも、敢えてすきま風を歓迎していたのが今年の寒さには裏目に出ました。
【木製二重サッシ=着色バージョン下部 6mmのすき間】
木製サッシは最低でも30㎜の厚みがあり、それなりの重さがあるので、襖のように敷居だけでは開閉は無理です。戸車を2個つけますが、敷居レールの戸車の溝を考えると、木製サッシの下端から戸車の先までは6mm程度必要になります。
【6mm厚のモヘア】
粘着力はなかなか強力です。取り付け前に埃をとっておけばそう易々とははずれません。
6mmのモヘアですが、戸車がレールの溝に入っているので実際のすき間はもう少し狭くなります。
ですから、サッシの開閉は少し重くなります。
【6mm厚モヘアの拡大写真】
北風が強く吹き付けて寒い部屋や既存サッシにすき間が多い場合は、モヘアを2重につけることもありです。戸車を挟んで、前後につけることができますので。
サッシの開閉はさらに重くはなりますが…
アルテピアモデルルームの北側の部屋で昨日(3/6)試して今朝(3/7)確認してみました。
〇寝室 複層ガラスの木製サッシにモヘアをWでとりつけて2個ある換気ガラリを1個閉めてみました。
そうすると夜中の窓際の最低室温が1℃上昇。
〇洋室2 複層ガラスの木製サッシにモヘアをWで取りつけて2個ある換気ガラリを2個ともしめてみました。そうすると夜中の部屋中央の最低室温が2.5℃上昇しました。
〇ダイニング 単板5mmの木製二重サッシにモヘアをWでとりつけてみました。結露は曇る程度の状態にもなりませんでした。
〇リビング 単板5mmのも木製サッシ、モヘアをつけずに比較してみました。うっすらとガラスが曇る程度の結露が発生しました。
木製二重サッシにモヘアをつけてすきま風を防ぐことで、室温上昇と結露の軽減が確認できましたが、窓の結露は室内外の湿度状況で変わりますのでまだ何とも言えない部分があります。
個々のケースごとにプラスαの対策を加えていくしかないと思っています。
木製二重サッシで省エネライフを検討してみたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php
実際にモデルルームで確かめたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html
合わせて床の冷え防止にも興味のある方はこちら⇒http://fujirin.co.jp/okiyuka/