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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

ガラス入りペンキ塗り古扉が色をかえて大変身!

2013年12月21日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 杉 引戸

コラムカテゴリ:住宅・建物



【大変身した横尾団地OY様邸のDK扉、ダイニング側から見た写真です】

神戸市須磨区横尾にある横尾団地(旧神戸市住宅供給公社が分譲)は30年以上前に新築分譲されたマンションです。こんな古いマンションをリフォームしてもいまさら使えるものなどないのでは…と思うかもしれませんが、そのパーツには今の新しい中古マンションにはないきらりと光るものがあります。

そのひとつが玄関廊下とダイニングキッチンをさえぎるガラス入りの木製ドアです。
最近の中古マンションは軽量化優先でドアの空洞が大きく、表面材はプリント貼りのぺらっぺらのものが多いのです。


【施工前の写真です。ペンキがこってりと塗ってありました】

30数年間一度も塗り替えられていないのはさすがに珍しい。
売買されて持ち主が変わるたびに塗装の対象になったのでしょう。
この扉を、塗り替えると言ってもまずは今のペンキを落とす剥離作業から入ります。

実はこの剥離作業がとても困難を極めました。
この扉、上塗りを繰り返しされていました。
塗装する時に、従前の塗装を落としてくれていれば問題ないのですが、同じ白系であれば塗る重ねるのが楽だからです。そのたびに違った方法で塗っていくのです。

ですから、塗り重ねた同じ回数だけ、薬品や方法を変えないとペンキが落ちないのです。
もともと塗装は2度3度塗るのがよいとされていますからね。


【木目の地肌を活かした艶のあるオイルステンで塗装しました】

特にガラス枠のアール部分は剥離が大変で、歯ブラシを何本もつぶしながら古いペンキを落としました。
木目の地肌を傷つけないようにするにはこのようなとても根気がいる作業になります。
最後にはペーパーを当てて仕上げて貰いましたが、扉自体も重いのでしんどい作業です。


【夜、玄関側からの写真です】

最近、必ずしも部屋のドアのデザインや色柄を合わせる必要がないなあと思い始めています。
部屋ごとに主も違うし、用途も違うなら、廊下側から見える複数のドアが違うのもその家の特徴というか、格につながるのではないかなあと…

何百戸もあるマンションでも、室内カラーバリエーションはすくなくて3パターン、多くても5パターンでしょう。中古マンションを買ってインテリアを楽しむには、これぐらいの発想がないとバリエーションは増えませんもんね。


【古民家からでた古戸もひとつの選択肢です】

塗装は色をある程度自分好みに変えることができますが、状況やタイミングが合えば古材を使うのも面白いと思いますよ。リフォームを検討中の方は、何もかも捨てて新調する前に一度相談してみてくださいね。

こんな温故知新リフォームに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php

実際にモデルルームで確かめたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

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