結露対策と掃除を怠ったマンションはこうなります!
昨年の2月にアルテピアモデルルーム(神戸市須磨区清水台1-9 グレーシィ須磨アルテピアⅢ番街1期棟203号室)はオープンしましたが、それに先立って窓周りの温度変化(暖房なしの室温)を赤外線サーモグラフィで計測しました。
木製二重サッシの木の窓枠が入った状態の温度です。
この段階ではまだ木製建具は出来上がっていませんでしたから。
【アルミサッシのクレセントの温度です】
クレセントの取っ手の部分は7℃です。背景の青いのは窓ガラスで、7℃よりも低いことがわかります。
クレセントの赤い部分は樹脂で室内よりのため温度が少し高いことがわかります。
【窓のアルミサッシ部分の温度はなんと1.5℃です】
水色は窓ガラス部です。アルミの方がガラスより熱伝導率が高い、即ちガラスよりアルミの方が外気を伝えやすく、低くなっています。
要するに、同一面積ならば、ガラス部よりもアルミ部分の方に結露が多く発生することがわかります。
【窓のガラス部分は4.6℃です】
一口にサッシと言っても、アルミ部分は1.5℃、ガラス部分は4.6℃ですから、3.1℃も温度差があります。最近の戸建住宅ではペアガラスが標準仕様ですが、その効果はガラス部分だけで、アルミサッシはマンション同様に結露しているのです。
【窓下の無垢腰板の床付近の温度は10℃です】
黄緑色のラインは、壁と床の境目です。10℃より少し低くなっています。
同じ壁面のアルミサッシが1.5℃~4.6℃なのに、無垢材で腰壁を作った表面が10℃で、アルミ部分よりも8.5℃も高いのです。高いとうよりも無垢材は熱を伝えないのですね。
【無垢の窓枠の表面温度は11.5℃です】
腰板の床付近よりも高さが上がった分、木の窓枠では1.5℃高くなっています。
このように無垢材で窓周りを覆うことで、冷たい外気を室内に伝えにくく、室内中心部の室温と温度差がなくなることで結露の発生をおさえることが出来るのです。
自然素材で、マンションの構造的な生活課題を解決した好例といえますね。
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