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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

100年物の御簾戸と桐の扉

2013年7月18日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション アンティーク家具

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

ここ数日、複数現場の竣工が重なり、事務所のパソコンの前に座る暇もなく、久しぶりの投稿です。
中でも、大変だったのは約2か月かかったK様のリノベ物件でした。
出来栄えも上々でお客様には気持ちよくお引渡しを受けて頂きました。


【江戸中期の古民家からでた御簾戸です】

元々、6帖だった中古マンションの中和室を4畳半に間取り変更しました。敷居・鴨居をはずし、垂れ壁を取り、天井高さを調整(貼り替え)してから、御簾戸に合わせて鴨居と敷居を作り直すのはなかなか大変な仕事でした。腕利きの大工さんならではの仕事です。

御簾戸横には、古い民家の玄関引き戸を改良した引込み戸を合わせて作っています。廊下幅と高さ調整のために古い戸を真新しい杉でグルリと巻いています。この加工された引き戸だけを見た時はどうかと思いましたが、御簾戸と並ぶとしっくり収まり、安心しました。



【開けると桐の押入れ戸が見えます】

和室を狭くしましたので、圧迫感をなくすために上部を抜きました。リビングからはこだわりの天井クロスと和紙の照明器具が見えて、異質なはずなのに一体感があります。


【御簾戸特有の透かし感が室内を狭く感じさせません】

この御簾戸は真ん中の帯の部分が桐、丸い取手が竹というなかなかの細工物です。
建具で一番最初に決まったのがこの御簾戸だったので、他の建具も全て桐で製作することになったのです。


【玄関側からみたリビングの引込み戸と御簾戸】

右手に見える扉は洗面所の入口につけた桐の片開き戸です。マンションでは、洗面所の扉はオプションであることが多いのです。お客様が中古で買われたこのマンションも最初から扉はなかったのです。


【廊下側から見た洗面所の桐の扉】

今回の桐の扉は一部を除いて四方框にしましたので、豪華さがグンとあがりました。何よりも桐はとても軽いので、か弱い女性の腕力でも軽々と取り外すことができます。マンション用の桐の四方框の建具の試作にご協力を頂いたお客様には感謝、感謝、感謝です。

森林浴生活は、天然の無垢材を使ってお客様のこだわりを実現させて頂くことを無上の喜びとしています。
こんな中古マンションに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php

実際にモデルルームで確かめたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

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