土佐備長炭を室内インテリアに活用!

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 調湿 



【炭焼きの窯】

良質の天然インテリア素材探しの旅、友人の紹介もあって高知県は室戸市に足を延ばしてきました。
友人と二人で往復約580㎞を走破して探し当てたのは、室戸市の山の炭焼き小屋で作られている土佐備長炭です。

備長炭の名前を広めたのは紀州(和歌山県)備長炭ですが、この室戸で作られる土佐備長炭は、紀州産に優るとも劣らない逸品です。
普通、備長炭は燃料として使われます。
焼き鳥屋さんでは見かけると思いますが、備長炭は火力が強く、火がとても長持ちする遠赤外線効果抜群の天然燃料です。



【もうもうと煙を上げる窯】

備長炭は燃料以外にも優れた性質があります。
① 水の浄化作用
② 嫌な臭いの吸着作用
③ 湿気の吸収作用
④ 下痢止め作用

水道水によく洗った備長炭を入れておくと不純物や塩素を吸着してくれるので、水がおいしくなります。
私もかつては、電気ポットやタッパに入れました。ご飯を炊く時に一緒に入れても確実に味が変わりますね。知人は、お風呂に入れておくことで残り湯を浄化してから使っていました。



【炭の原料になるウバメガシやカシ】

備長炭はとても硬くて、電動ノコでないときれいに切れません。
もともとの原木を1か月間、窯にいれて焼くと、1/10の大きさになって出てきます。
ウバメガシ自体とても重くて硬い木です。
それが凝縮されて備長炭になるのですから、完成品は分厚い金属を叩いた時のあのキンキン音がします。
水分や臭いの吸着作用が優れているのはたぶん、この作り方によるものだと私は思っています。



【急斜面で伐採中のウバメガシ、カシ】

室戸市にはたくさんのウバメガシやカシが自生しています。
しかし、成長が遅く、炭の原木になるのに30~40年かかるそうです。
ただ、杉や桧のように伐採後植林しなくても、カシ類は切り株を残してやればそこから新たに芽が出るのです。むしろ、伐採せずに放置しておくと、根こそぎ倒れて山が荒れる原因になるそうです。
いま、室戸市では若い職人さんが炭焼きを始めています。
若い親方の元には地元のみならず、全国から若者が集まり始めています。3Kと言われる炭焼きの仕事に若者が取り組むのは素晴らしいことです。
実態は、需要に生産が追い付かない状態です。



【室内オブジェ用の土佐備長炭】

このように置いておくだけで、「室内浄化」をしてくれる備長炭をマンションリフォームに取り入れようと、森林浴生活では考えています。
写真は、灰をかぶって真っ白ですが、水洗いした後のあの黒光りが神々しささえ感じます。
今回の買い付けは5㎏にとどめましたが、早速、今からモデルルームのインテリアとして製作に入ります。

神様が創った黒の曲線美をどのように室内インテリアに活かせるか、考えるだけでもワクワクします。
杉や桧、漆喰に備長炭を加えたマンションリフォームに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php

実際にモデルルームで確かめたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

しかし、この2日間の強行軍はさすがに疲れました!

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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