森の木立をイメージしたリ戸建リフォーム、無垢材が良い色になっていました!
森林浴の健康効果実験、第2弾は臭覚です。
実際の森林浴では、匂いと言っても土や葉・花など複雑に臭いが混ざっていますが、人工気候室で臭いとなると、木材やその微細な成分を調べることになります。
材油とは木の枝や幹に含まれる成分で、葉油は文字通り葉に含まれるそれになります。
【実験1 タイワンヒノキ材油吸入時の作業効率と生体反応】
タイワンヒノキの材油を嗅がせてから、1分間にランダムに表示された数字から決まった数字を消去させる課題作業をさせた。
対称実験として、消毒用に使うオイゲノールという不快臭も嗅がせて同様に作業をさせた。
タイワンヒノキでは、緊張・怒り・疲労・抑うつのマイナス感情尺度が減少したが、オイゲノールでは、前記4つに加えて混乱のマイナス感情が増加した。
タイワンヒノキは収縮血圧が有意に低下、脈拍上昇もわずかで生体をリラックス状態に移行させ、課題の作業効率も上がったが、オイゲノールでは全てストレス状態になり、逆の結果になった。
(二重床方式のスギ床の施工風景)
【実験2 スギ、ヒバ材チップの香り吸入時の生体反応】
閉眼座位で90秒間、鼻下約15cmからスギ・ヒバ材チップの香りを投与した。
主観評価ではおおむね快適で自然であると回答。収縮期血圧も有意に低下、脳血流動態も90秒後半に沈静化し、生体はリラックス状態に移行した。
スギ・ヒバ嫌い群でも、収縮期血圧は上昇せず、生体はストレス状態にならなかった。
後天的価値観でスギ・ヒバの香りが不快だと主観評価しても、生体が自然対応用にできているため、生体はストレス状態にならないのだと推測できる。
【実験3 α-ピネン吸入時の生体反応】
杉や桧の中に含まれる代表的なフィトンチッドだけを抽出して鼻下で吸入させる実験。
比較検討のため、防虫用刺激臭のシトロネラールと消毒用不快臭のオイゲノールも吸入させた。
α-ピネンは主観評価で自然な感じがし、気分が休まる、好きであると評価された。
瞳孔はストレス時には拡大し、リラックス状態では縮小する。α-ピネン吸入時は、瞳孔の散瞳速度が低下して副交感神経優位になって生体はリラックスした。
他の2種類の不快臭では、人工的な感じで気分が休まらず、嫌いと評価され、散瞳速度が増加して交感神経優位になり、生体はストレス状態になった。
(和室の天井に貼った杉板)
【実験4 高濃度α-ピネン吸入時のナチュラルキラー細胞の活性化実験】
ヒノキ机120基を並べた室内で8名のナチュラルキラー細胞活性値を測定したところ、何もない室内と比べて有意にその活性値が上昇した。
ナチュラルキラー(NK)細胞とは異常細胞を殺す人に備わった自然免疫力。近年、NK細胞を活性化することでガンにかかりにくい体質になることで注目を浴びている。
(桧の床と古建具)
【実験5 スギとヒノキの葉油を吸入させた後に運動させた時の生体反応】
桧のα-テルピニルアセテートや杉のα-ピネンを嗅がせてから運動をさせた後に
血圧を測定した。何もしないときに比べて最大血圧の降下率が高まり、生体は短時間でリラック状態に移行した。疲労回復がはやくなることがわかった。
(一般的なマンション用直貼りフローリング)
【実験6 ホルムアルデヒド吸入時の生体反応】
20代、30代、40代に60秒間、濃度を変えて吸入させた。
いずれの世代も、収縮期血圧・脈拍が急激に上昇。抹消血流量は低下して、生体は強いストレス状態になった。年齢が若いほどストレス状態が強い。
杉や桧の無垢材の中に含まれるフィトンチッドが、気分的にも快適にさせて、生体も明らかにリラックスすることが実証されています。また、作業効率が上がるという事実は勉強や読書に集中しやすい室内環境づくりの一助になりそうです。
本来備わっている自然免疫力を強くし、疲労回復まで後押しする杉や桧の成分はまさに人の味方といえます。
また、いわゆる不快臭やホルムアルデヒドガスが、確実に人体を極度のストレス状態にさせたという事実が確認できたのも大きなことです。
森林浴生活では、有害な物質を含む製品を排除するだけでなく、天然材をその健康パワーを最大限に活かす加工方法や製品化をいつも考えています。
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