穴の開きやすいマンションの室内ドアにプラスαの改善策は?
昨日、店頭に置いてあった御簾戸が売れてしまったので、知り合いの古材屋さんに買いに行きました。
売れたのはこんな御簾戸です。
4枚同じデザイン、同じサイズのものが揃っていましたので、お客様のマンションの和室と居間を仕切っていた襖の代わりに入れることになりました。
御簾戸とは、簾戸(すだれど)、葦戸(よしど)、夏障子ともよばれ、建具に簾(すだれ)をはめ込んだものを言います。古い御簾戸は古民家の解体時くらいしか出てきませんので、傷んでいないものは希少価値があります。
昔は、夏を迎える前に障子や板戸を外して入れ替えたのです。
閉めた時は視界を上品にさえぎり、家の中に入る風を穏やかなものにします。
開け放った時には、庭の緑豊かな景色が御簾戸という額縁の中にすっぽりと収まった大パノラマ写真のようで、実に情緒あふれる風景になります。日本の風物詩だったのですね。
森林浴生活は、この御簾戸を年中使えるようにマンションインテリア組み込みます。
グレーシィ須磨アルテピアⅢ番街でオープンする3戸目のモデルルームにも採用しますので、オープン時には是非ご見学くださいね。
私は、御簾戸を建具及び衝立(ついたて)として使うことを考えていますが、使用に当っては加工する必要が出てきます。御簾戸にはほぼ2通りの高さと3通りの高さがあります。
板戸と違って、御簾戸のサイズを大きく変えることはできません。
既存枠をベースに微調整するか、御簾戸に合わせて枠をこしらえるかです。
枠が広くて御簾戸が小さい場合は、デザイン的に腕の見せ所となります。
マンションに御簾戸を使う前提として、窓と玄関ドアを二重にして、全室適温の均一室温を実現する必要があります。
局所断熱ではなく、ゾーン断熱で、ドイツなどで本来言われているスマートハウスの考え方です。
イニシャルコストは少しかかっても、長期のランニングコストを下げようというものです。
本来、鉄筋コンクリート造のマンションは、他工法に比べて気密性と断熱性に優れているので向いています。
自然素材の極致ともいえる古建具や御簾戸をマンションのインテリアに組み込むのは、とても新鮮で日本人らしいとは思いませんか?
古建具を使ったモデルルーム(横尾モデルルーム)を実際にご覧になりたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html
杉と桧でマンションリフォームするホームページはこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/about.html