築140年超の古民家改修、古さに合わせて板材を選ぶ
今月に入って2度ほど、屋外でヒノキの無垢材を扱うイベントがありました。
一度目は、妙法寺駅近くの椿谷公園で行われたプレーパークの野外木工教室。
2度目がこの土日に行われた篠山陶器まつりの藤本林業所(ホームページはこちら⇒http://fujirin.co.jp/top/index.php)イベント、桧の木材販売会でした。
【ヒノキのTV(32インチ)ボード付き本棚】 神戸市須磨区妙法寺 モデルルーム
2度とも藤本林業所の山で育てられた桧の端材を提供しましたが、清涼感のある少し刺激的な桧の香りに惹かれて集まった人たち(子供も含めて)が、少なからずおられました。
さすがにプレーパークで小学生の子供たちからは難しい話は出ませんでしたが、陶器まつりのイベントでは、皆さん興味津々で、ヒノキの健康効果や、森林浴生活のマンションリフォームではどんな所に使われるのかなど、年齢に関係なく色んな質問をいただきました。
【ヒノキのふとん収納たたみベッド】 神戸市須磨区妙法寺 モデルルーム
まず、中古マンションを杉や桧の無垢材でリフォームすることができることが、驚きのようでした。森林浴生活のホームページはこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php)ですので一度ご覧ください。
香とは木材や葉に含まれる油が元になります。住まいでは葉油ではなく、材油からの香りを楽しむことになります。一口に桧といっても人間同様で、木によって材油量は変わりますが、主要樹種の中の含有率では、1.0~3.0とアカマツとに並んで最高値を記録しています。
国産杉では0.1~1.0、米杉でも0.1~1.0です。クスノキが2.0から2.3ですが、あまり建材としては使われていません。
【ヒノキの書斎カウンター】 神戸市須磨区妙法寺 モデルルーム
ヒノキの材油の主要成分は、α-ピネン・テルピネオール・リモネンなどがあります。
α-ピネンについて興味深い実験があります。ヒノキの油を嗅がせてから運動させた後の生体反応実験です。つまりα-ピネンを吸入してから運動させた後に血圧を測定すると、何もしないときに比べて最大血圧の降下率が高まり、生体は短時間でリラックス状態に移行したのです。
つまり、運動後のぜーぜーという時間が短かったのです。
もうひとつ、高濃度α-ピネン吸入時のNK(ナチュラルキラー)細胞の活性化実験です。
NK細胞とは異常細胞を殺す、人に備わった自然免疫力のことです。
ヒノキ机120台を並べた室内で8名のNK細胞活性値を調べたところ、何もしない室内と比べて有意にその活性値が上昇したのです。
その他の香り実験でも、血圧や脳血流動態の沈静化効果や、怒り・緊張・抑うつ・疲労などのマイナス感情尺度が減少など、現代人にとって有り難い効果が報告されています。
副作用やアレルギーがなくて、しかも今の日本国内にふんだんにある桧を、私たちの生活に使わない手はありませんね。
【ヒノキの特1等床】 神戸市須磨区横尾 横尾4団地モデルルーム
一般的にリフォームの材料としては、床材や建具、家具に適していますが、こんな使い方もあります。
車内に木片を置いて消臭効果と香りを楽しむ。車に乗り込んだ時がとてもグーです。
押入れの中に木片を置いて、調湿効果と香りを楽しむ。桧はダニやシロアリ・ゴキブリを寄せ付けない効果もあります。
木片を湯船に浮かべてその香りでリラックスする。ちなみに私は風呂ぶたを桧で作っています。
【ヒノキの風呂ぶた】 神戸市須磨区清水台 ショールーム
まずは、あまりお金を掛けないところから無垢のヒノキに慣れていってはどうでしょうか?