築140年超の古民家改修、古さに合わせて板材を選ぶ
【栂(トガ)材の木製二重サッシ(着色バージョン)】
マンションにお住いの方は案外、無垢材という言葉をご存じではありません。
でも戸建住宅にお住いの方はよく知っておられます。なぜなら、戸建住宅を検討するときに必ず建築やインテリア雑誌に目を通して、一度は無垢材の家の写真を見たことがあるからです。
新築マンションを検討する場合、無垢に触れる場面が戸建ほどありません。ですから、中古マンションのリフォームをするときに無垢材という選択肢があることを知らない人が多いのは当たり前なのです。
私が無垢材について一番知ってほしいのは、無垢は年数を経ると色艶(いろつや)が美しくなるということです。
無垢といっても外国産材もありますが、外材は経年美化とは言い難いものがあります。微妙に黒ずんだ感じの色の変化をするのです。柱はよいかもしれませんが、面積の多いところはどうでしょう?
それに対して国産材の杉や桧は、どちらかといえば明るく、濃く、艶っぽく変化します。
古民家の解体で地元の大工さんや製材所が先を争って手伝いに行くのは、よい古材を見つけたいからなのです。
地元産の無垢材に興味のある方はこちらへ⇒http://fujirin.co.jp/top/index.php
写真は、愛媛県上浮穴郡にある久万広域森林組合の展示室にある板材の見本です。
2009年7月15日、巨大製材工場見学の際にお邪魔した事務所の一室です。
手前の白っぽいのが出荷前の梁の見本、後ろの羽目板はスギ材で当時10年を経過したものです。
色あいの変化が一目瞭然でしょ?
全く、別物に見えませんか?
一般的なマンションの内装では10年経つと…
壁紙がめくれて薄汚れてくる
床材の表面の塗装面に艶がなくなって退色してくる
洗面化粧台の樹脂部分が微妙に変色してくる
杉や桧の床材で壁や床を施工すると、上記のような「古びてくる」という感覚が自分自身で感じられないばかりか、来客者にはとても印象的なインテリアイメージを与えるのです。
杉や桧などの無垢材には、心身の健康効果があることもわかってきています。⇒http://www.fo-society.jp/forest-medicine/
森林浴の何が影響を与えているかが、更に研究されていますが、木に含まれる香り成分が最も活躍していることが分かっていますよ。
戦後60年、日本の森林には伐採期を迎えた杉や桧がわんさかと眠っています。
皆さん、地元産の無垢材を使ってマンションをリフォームしましょう。
自然(天然)素材を使った中古マンションリフォームのモデルルームをご覧になりたい方はこちらへ⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html